銀行支店長の詐欺事件、MSB顧客が合計3380億ドンを失う

2024年04月08日(月)11時49分 公開
銀行支店長の詐欺事件、MSB顧客が合計3380億ドンを失う

<写真:24h.com.vn>

 

ハノイ市タインスアン区でマリタイムバンク(MSB)の顧客8人が合計3380億ドン(約20億5475万円)の資金を失う事件が発生し、同行タインスアン支店のブイ・ティ・ホアイ・アイン支店長が詐欺の疑いで逮捕された。

 

この事件は、銀行に対する信頼を大きく損ねるものであり、金融機関の管理体制と顧客保護策に関する重要な問題を提起している。

 

事件の経緯は2021年初頭に始まり、アイン支店長は他のMSB職員と共に、ハノイ市在住の女性グエン・ティ・ラン氏(58)を含む顧客を訪れ、年6%の利率で資金を預けるように勧誘した。

 

この預金プランは通常の預金口座とは異なり、アプリケーションで管理されず、預金証書の発行もなかった。

 

ラン氏は最初の預金後、口座に名前が表示され、元本と利息が支払われたため、投資プランを信頼した。

 

しかし、2023年後半に入ると利息の支払いが滞り始め、10月初旬にハノイ市警察からアイン支店長が逮捕され、預金が失われたことを知らされた。ラン氏は自身の口座がほぼ空になっていることを知り、深い絶望に陥った。

 

同様にラン氏と共にMSBに資金を預けていた他の顧客も大きな損失を被り、被害者の中には友人や家族から集めた資金を預けていた人も存在し、事件によって多大な精神的、金鞍的なダメージを受けた。

 

被害者の代理人である弁護士は、MSBに顧客への賠償責任があると主張しており、顧客が預けた資金はMSBによって管理されているため、この資金の損失に対する責任は銀行にあるとした。

 

ハノイ市警察と関連専門家は、事件の責任所在を明らかにするための調査を続けている。

 

この事件は、金融機関内部での不正行為がいかに顧客の資金を危険に晒すか、そして金融機関が顧客の信頼を維持するためにはどのような厳格な管理体制と透明性が必要かを示している。

 

事件の調査結果と法的判断が、金融業界における顧客保護の強化に繋がることが期待される。

 

 

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