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胃食道逆流症のベトナム人、患者数は500万から1000万人
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムでは胃食道逆流症(GERD)を患っている人々の数が増加の一途を辿っており、現在では約10%の国民がこの疾患に罹患していることが明らかになった。
6日にホーチミン市のビンダン病院で開催された科学セミナーで、同病院の消化器外科部門長であるグエン・フック・ミン医師は、GERDの患者数が500万人から1000万人に上ることを発表した。
この増加は診断基準の拡大や日常生活の生活習慣に起因することが指摘されている。具体的には食後すぐに横になる、運動不足、体重増加、肥満などの生活習慣がGERDのリスクを高めるとされる。
ビンダン病院では日々約2500人の患者が診察を受けており、そのうち約700人が消化器系の病気で来院している。その中でも20%から30%がGERDの症状を持つ患者であり、これらの患者は消化器系の疾患を併せ持っていることが多い。
一例として、72歳の女性患者は肥満、高血圧、膝の変形性関節症などを抱え、胸焼けが続いていたが、薬を服用しても改善されなかった。詳しい検査の結果、胃の一部が胸腔内に侵入しており、HPバクテリアに感染していること、GERDがあることが判明した。この患者は、逆流を防ぐための手術を受けた。
GERDの一般的な症状には、胸焼け、ゲップ、胸骨後の熱感、胸痛、長引く喉の炎症、夜間の喘息発作や歯の摩耗などがある。予防策として、高酸性の食品を避ける、左向きに寝る、就寝時に頭を高くする、体重を減らす、喫煙を止める、過度な運動を避ける、夜遅くの食事を避ける、脂肪分の多い食事を控えるなどが推奨されている。
また、ベトナム内科学会によると、GERDの患者の約60%が適切な治療を受けていないため、食道狭窄や食道がんなどの合併症を引き起こすリスクが高まっているという。この疾患は肥満や長期にわたるストレス、胃十二指腸潰瘍、不健康な食生活、特定の薬剤の使用などにより発生しやすい。
また、喉の炎症、胸焼け、口臭、食物や酸っぱい液体の吐き出し、胸痛や上腹部の痛み、声帯炎、長引く咳、呼吸困難、胸の圧迫感などの不快な症状を引き起こす。
このため、早期発見と治療が重要であり、専門医による診断と検査が推奨されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。