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パシフィック航空、23年に1.5兆ドンの損失
<写真:thitruongtaichinhtiente.vn>
2023年にパシフィック航空は約1兆5000億ドン(約91億1800万円)の損失を計上し、4年連続の赤字を記録することになり、累積損失額が8兆ドン(約486億2700万円)を超えた。
ベトナム航空が公表した年次報告によると、2023年のパシフィック航空の売上は前年比約26%増の4兆3890億ドン(約266億7800万円)に達したが、税引前損失は1兆4990億ドン(約91億1200万円)と前年から28%減少した。
ベトナムでは国内航空運送市場が回復しており、特に1月と2月初旬の旧正月シーズンのピーク時には、国内路線の運航が強化され、一部の国際路線の運航も再開された。
しかし、国際市場の回復が遅れ、国内旅客の成長も計画に未達となり、高騰する燃料費と変動する為替レートが、パシフィック航空の業績に悪影響を与えた。
ベトナム航空によると、パシフィック航空が危機を乗り越えるために、リソースの調整、支払い条件の交渉、価格支援などの措置が引き続き実施される。
パシフィック航空は3月18日に、パートナーにすべてのリース機を返却し、一部の路線の運航を一時停止した。
この措置によって約2億2000万ドル(約340億5000万円)の債務を消除し、自社及び親会社の財務負担を軽減した。
パシフィック航空は再構築プランに従い、ベトナム航空から航空機をリースし、リソースを最適化する予定である。
これにより、航空運送事業者証明(AOC)の維持が可能となる。さらに、チェックインカウンターや地上支援機材などの共有施設を活用する支援も続ける予定である。
パシフィック航空は1991年に設立されたベトナム初の株式会社形式の航空会社であり、1993年には民間航空局がベトナム航空へ株式を譲渡した。
2006年には国有資本投資公社がベトナム航空からパシフィック航空への投資を引き継ぎ、2007年にはオーストラリアのカンタスグループが戦略的投資家として参加した。
2020年10月には同グループが撤退し、30%の株式をベトナム航空に寄贈している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。