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過去最低の利息率、ベトナムの預金額が急減
<写真:congthuong.vn>
ベトナム国家銀行が発表したデータによると、最新のデータである1月には顧客の預金が急激に減少した。
2023年末と比較して約200兆ドン(約1兆2309億円)の減少が見られ、企業と個人顧客の預金が共に影響を受けている。
経済団体の預金は、1月末で約6670兆ドン(約41兆512億円)と、前年末に比べて2.41%となる165兆ドン(約1兆155億円)以上の大幅な減少を記録した。
一方、個人顧客の預金も約0.53%となる約34兆6000億ドン(約2129億円)減少し、約6500兆ドン(約40兆49億円)まで低下している。
これは25か月連続で増加していた個人預金が初めて減少したことになるが、減少は季節要因によるものであり、特に異常な状況ではないという。
例えば、2023年1月には経済団体の預金が約250兆ドン(約1兆5386億円)、2022年1月には68兆ドン(約4185億円)減少している。
これは年末の財政年度や旧正月の時期に企業が資金を銀行から引き出し、給料やボーナスの支払いに充てるためである。
しかし、個人の預金の減少は今年の特異な事情によるものかもしれない。
例年、銀行は旧正月や年始に預金を引きつけるために預金利息を引き上げ、プロモーションを展開する。
しかし、2024年は銀行の信用が依然として低迷しているため、過去と比較して記録的に低い利率に下がっている。
1月から3月にかけての市場調査によると、12か月物の預金利率は5%未満で推移し、一部の銀行では4.5%で資金を調達していた。
4月からは預金利率がわずかに上昇し始め、16の銀行が利率を0.9ポイントまで引き上げた。
金融戦略研究所の前副所長であるファム・スアン・ホエ博士によると、低利率の影響で投資資金が金、不動産、株式など他の投資チャネルに移動している。
特に、2024年第一四半期には金の価格が23%上昇し、新年から金を保有している人々は23%の利益を得ているという。
株式市場においても、国内の資金が外国人の売り越しを全て吸収しており、新規口座の開設と取引量が増加している。不動産市場にも資金が流入し、多くのプラスの要因が見られる。
ホエ博士は、今後年末にかけて預金利率が少しずつ上昇する傾向にあるため、預金が回復すると見ている。
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