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タンソンニャットの客引き、再び顕著に
<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市のタンソンニャット国際空港で、一時は沈静化していた乗客の引き込み問題が再び顕著になり、多くの利用者から不満の声が上がっている。
同空港の国内線ターミナルでは以前、手荷物受取所から到着ロビーまでのエリアに契約タクシーのカウンターが配置されていた。
しかし、現在ではバスや階段を利用する乗客を狙い、入口付近にも新たなカウンターが設置されている。
このエリアでは「どこに行きますか?」といった声掛けが一層大きくなり、乗客が通るたびに絶え間なく続けられる。
また、出迎えを偽装した人々が乗客を引き込み、道に不慣れな人々を眈眈と狙っている。
次にはタクシードライバーが声高に客を引き込もうとする光景が広がる。
ハイランズコーヒー付近まで進むと、多数のタクシー、違法タクシー、バイクタクシーの運転手が待ち構え、乗客を取り囲むようにしている。
このエリアには引き込み行為を禁止する掲示板や数名の警備員が配置されているが、引き込み行為が止まることはない。
ハイランズコーヒー近辺を通過した後も、契約タクシーの運転手やカウンタースタッフが待ち受けている。
忍耐強く多くの障害を乗り越えた乗客は、ようやくライドシェアの待機所に辿りとくが、バイクタクシーや家族のバイクを待つ乗客にはまだ試練が続く。
最終的にバイクタクシー運転手が集まるエリアでは、運転手が乗客の肩や腕を引っ張る場面も見られる。
また、偽装したライドシェアのバイクタクシー運転手が多数存在し、付近に警備員が存在する意味もなく積極的に声を掛けている。
このような状況は国際線ターミナルでも同様で、到着口を出るとすぐに「SIMカードはいかが?」といった声掛けが各言語で飛び交う。
その後、タクシードライバーたちが乗客を奪い合い、違法タクシーの運転手も同様に粘り強く引き込みを行う。
あるアジアからの観光客は、同空港から同市1区のホテルまで50万ドン(約3074円)の料金を提示されたが、拒否すると30万ドン(約1844円)に値引きされた。
しかし、ライドシェアアプリでは15万ドン(約922円)未満であったため、乗客はライドシェアを選択した。
これに対して運転手は罵声を浴びせ、次のターゲットを探し始めたという。
こうした問題については、過去に何度も報道されており、そのたびに関係機関の責任者は対応を約束するが、状況は一向に改善されない。
同空港は国際的な玄関口であり、ホーチミン市の顔であるため、この現状は非常に残念なものとなっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。