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家電市場の競争が激化、多くが多角化を模索
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムの家電市場における競争が激化し、企業は新たな戦略を模索しており、家電量販店の多くが従来の家電製品に加え、日用品や食品、調味料などの販売に乗り出している。
特に大手のディエンマイサイン(Điện Máy Xanh)やグエンキム(Nguyễn Kim)、FPT Shopなどの企業は、カメラやオフィス機器、さらに家庭用製品の取り扱いを増加させた。
また、一部の店舗では、食品やスパイスなども販売し始め、顧客に幅広い商品を提供している。
例えば、ホーチミン市の家電量販店であるディエンマイチョロンでは電化製品に加え、フライパンや調味料、乾物なども販売されている。
これは、消費者の多様なニーズに応えるための取り組みであるが、すべてが成功しているわけではない。
同店は過去に家庭用品や家具を含む大規模な展示エリアを設けたが、期待した成果を得られず、その後撤退したケースもある。
市場が飽和状態にある中で、企業は生き残りをかけた戦略を講じている。
例えば、業界大手テーゾイジードン(Thế Giới Di Động)は、2024年1月からの7カ月で売上高が15%増加したが、利益率の低い店舗を多数閉鎖するなど、コスト削減を余儀なくされている。
一方で、FPT Shopは家電市場への進出を試みており、試験的に10店舗を開設した。さらに、成長が見込まれる場合、2025年には200店舗まで拡大する計画を打ち出している。
専門家は家電量販店がテクノロジー製品や健康関連商品に進出することが、売上の最大化と新たな成長機会を創出する手段であると指摘する。
特に、オンラインショッピングへのシフトが進む中で、オフラインとオンラインの両方の販売チャネルを強化することが、企業の競争力を維持する鍵となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。