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若年層の電子タバコ使用率は高水準、多くがリスクを誤認
<写真:vtv.vn>
ベトナムにおける若年層の電子タバコや加熱式タバコの使用率が高水準に達しており、これは従来の紙巻きタバコの使用率と比較しても顕著な傾向である。
9月24日にハノイ市で「新型タバコの有害性防止に関する科学的証拠と国内外の経験」というセミナーが開催され、公衆衛生大学学長のホアン・ヴァン・ミン教授が警鐘を鳴らした。
ミン教授は2023年10月から12月にかけて実施された、11の省・都市における中学1年生から高校3年生までの生徒3801人を対象とした調査結果を基に発表を行った。
調査によると、14%の生徒が電子タバコを試したことがあり、7%が過去30日以内に使用していた。
また、加熱式タバコに関しては、1.8%が試し、1%が使用しているという結果が示された。
さらに、10.6%の生徒が電子タバコは従来のタバコよりも無害、または害が少ないと考えており、加熱式タバコに関しては3%が同様の認識を持っていることが明らかになった。
ミン教授によると、多くの人が電子タバコや加熱式タバコのリスクを誤解している。
これらの製品にはニコチン以外にも健康に悪影響を及ぼす可能性のある成分が含まれており、電子タバコのエアロゾル(蒸気)には重金属や他の有害物質が含まれている場合がある。
専門家らによれば、電子タバコや加熱式タバコのファッショナブルなデザインや多様なフレーバー、洗練されたマーケティング手法が、特に若年層の間で「安全な製品」という誤解を招いている。
タイのタバコ管理・規制センター(GGTC)のディレクター、ブンゴン・リッティパクディ氏も、これらの新型タバコが若者を中心にニコチン依存症を広める可能性があると指摘した。
ベトナムでは2012年にタバコ規制法が成立し、広告禁止や公共の場での喫煙制限、タバコのパッケージに健康警告を表示するなどの措置が取られている。
しかし、電子タバコや加熱式タバコといった新型タバコは、さらなる規制強化が求められている状態である。
保健省の報告によると、2023年には電子タバコや加熱式タバコの使用による入院患者が1200件を超え、その多くは未成年者であった。
若年層における使用率の急増が懸念されており、政府や専門家は規制強化の必要性を訴えている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。