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テト期間の国内航空券、4ヶ月前の現時点で大幅に上昇
<写真:markettimes.vn>
2025年の旧正月(テト)を前に航空券価格が大幅に上昇しており、テトまで4カ月を残す現時点で、ホーチミン市から北部および中部への路線の航空券が軒並み値上がりしている。
ホーチミン市〜ハノイ市間の航空券は660万~740万ドン(約3万8280〜4万3220円)に達しており、この価格は前年比で約8%の上昇である。
テトに近づくにつれ、航空券はさらに値上がりすると予測されており、特にピーク時の価格上昇が懸念される。
例えば、1月24日(旧暦25日)にホーチミン市を出発し、2月1日(旧暦4日)にハノイ市へ戻る往復便のチケットは、税金・手数料込みで700万ドン(約4万600円)から販売されている。
バンブー航空やベトナム航空の便では、これが770万ドン(約4万4660円)に達する。
また、ホーチミン市から北部や中部の地方都市への便も高騰しており、ヴィン市への往復は約730万ドン(約4万2340円)、ハイフォン市へは700万ドン(約4万600円)となっている。
全体として、2025年テト期間の国内線航空券は、前年比で平均5~8%値上がりした状態である。
また、航空券の価格高騰に伴い、現時点でのテト期間の予約件数は少なく、1週間あたり約200件にとどまっているという。
しかし、テトが近づくにつれて予約数は増加する見込みであり、代理店は現在、大量の在庫を抱えるリスクを避けている状況である。
航空会社のウェブサイトによると、現時点で完売となった便はまだなく、座席の在庫は十分にあるという。
航空業界関係者は、例年に比べて顧客が航空券を購入する時期が遅れていると指摘しており、価格の上昇は航空機不足や運航コストの増加によるものとされている。
3月から国内線の航空券価格の上限が平均3.75%引き上げられたことも価格上昇の要因となっている。
ベトナム航空およびベトジェットによると、機体の修繕や保守、航空機のリース・購入コストが上昇したため、航空券の価格が下がる見込みは低い。
また、2024年上半期における米ドル/ベトナムドンの為替レートが4.4%上昇したことも航空会社にとって大きな財務負担となっており、ベトジェットは金融借入や為替差損の影響を特に受けている。
さらに、航空燃料であるJet A1の価格は国際市場の変動や、燃料の輸入税、環境保護税、付加価値税といった各種税金の影響を受けており、これらの税金は飛行1便あたりのコストの7.7%~8.7%を占める。
テト期間中の需要増加に対応するための航空機不足も供給に圧力をかけており、ベトナム航空のレ・ホン・ハ社長は6月、エンジントラブルによって同社が13~15機の運航を停止せざるを得なかったことを明かした。
トラブルの対象となったのは、Pratt & Whitney製のエンジンを搭載したAirbus A321neoや、一部のAirbus A350およびBoeing B787である。
ベトナム民間航空局は、テト期間中の航空券価格の上昇を抑制するため、航空各社が保有機材を増加させ、運航スケジュールの最適化を図ることを求めている。
ベトナム航空は3機、ベトジェットは10機の追加導入を予定しており、バンブー航空やベトラベル航空も機材拡充を進め、増加する需要に対応する方針である。
民間航空局は航空各社に対して価格の透明性を確保し、料金を明示するように求めるとともに、消費者には早めの予約を推奨し、適正な価格での航空券購入を促している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。