おすすめのプロモーション
コーヒーの輸出売上が約40%増、要因は豆の価格高騰
<写真:doanhnghieptiepthi.vn>
ベトナムでは2024年1月から9月までのコーヒー輸出額が、輸出価格の上昇によって前年比で39.6%増加した。
ベトナム産コーヒーの輸出量は1120万トンで前年同期比10.5%減となったが、総額は43億7000万ドル(約6409億7090万円)に達し、大幅な価値の増加を記録している。
商工省輸出入局が発表したデータによると、2024年9月のコーヒー輸出量は6万5000トン、総額は3億5500万ドル(約519億1875万円)で、年初から最も低い水準となった。
前月比では数量で14.7%、金額で11.6%の減少となったが、前年同月比では数量で27.6%、金額で110.8%の増加となっている。
特に9月の輸出価格は前年同月比65.2%増の1トンあたり5469ドル(約79万9661円)に達し、全体の輸出価格を押し上げた。
1月から9月の平均輸出価格は、前年同期比56%増の1トンあたり3897ドル(56万9006円)となり、ベトナムの主要輸出農産品の中でもコーヒーが最も価格上昇を記録した。
これにより、ベトナムは9か月間で43億7000万ドル(約6384億3750万円)の外貨を稼ぎ、2023年の年間輸出額をすでに上回る結果となった。
9月末時点でベトナム国内のロブスタ種の価格は1kgあたり約12万2600ドン(約722円)と、前月末比で400~500ドン(約2〜3円)の上昇に留まっている。
国内市場は供給不足から取引が静かな状況であるが、新しい収穫期の開始に伴い、今後の活発化が予想される。
世界市場では、天候不順と主要生産国であるブラジルとベトナムからの供給不足が改善されないことへの懸念により、9月にはコーヒー価格が連続して過去最高を更新した。
また、紅海を経由した輸送の遅延や米ドルの弱含みも、価格上昇を支える要因となった。
ベトナムコーヒー・カカオ協会によると、2024〜2025年の生産期にはエルニーニョ現象による干ばつや病害虫の影響で、コーヒーの生産量が前年比5~15%減少する見込みであり、供給量の減少が懸念されている。
しかし、農業農村開発省は依然として楽観的で、コーヒーの年間輸出額が50億ドル(約7378億円)を超え、場合によっては60億ドル(約8853億6000万円)に達する可能性があると予測している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。