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電子タバコに偽装された麻薬の増加、青少年の健康リスクが深刻化
<写真:nhandan.vn>
近年、電子タバコや加熱式タバコに麻薬成分が含まれるケースが増加しており、特にベトナムでは若者を中心に拡散し、取り締まり強化が課題となっている。
ベトナム公安省薬物犯罪捜査局によると、2022年には電子タバコ関連の178件の摘発が行われ、2023年には439件に増加した。
2024年上半期には、麻薬成分を含む電子タバコの取り扱いで83人の容疑者が逮捕・起訴された。
これまで、麻薬成分入りの電子タバコは主に海外からの密輸によるものであったが、近年は輸入部品を国内で組み立て、麻薬成分を添加した製品が市場に流通している。
さらに、ベトナムの現行法では電子タバコや加熱式タバコを明確に規制する条項がなく、取締りにおいては「密輸」や「偽造品販売」といった行政処分に留まっているという。
麻薬成分を含む電子タバコは主にインターネットで宣伝され、「快楽」「エネルギー増強」などと誇張し、無害であるかのような誤解を与えている。
見た目からは通常の製品と区別がつかず、青少年に対する悪影響が懸念される。
また、国内外の犯罪者が新しい麻薬成分を用いて新型製品を作り出す動きも見られ、政府が定める麻薬指定リストに未収載の成分を利用して摘発を逃れる巧妙な手口が横行している。
この状況を受け、ベトナム公安省は政府および関係機関に対し、電子タバコを含む麻薬関連製品の販売や広告を禁止する法整備の早急な整備を提案した。
公安省は青少年を中心に教育・啓発活動を展開しており、複数の地方行政や学校と協力し、麻薬成分を含む飲料や食品、電子タバコに関するリスクを啓発する活動を強化している。
現在、電子タバコや加熱式タバコに関する包括的な法改正が求められる状況である。
これにより、麻薬混入の疑いがある製品の輸入や販売に対して適切な罰則を適用し、青少年への影響を軽減するための措置が急務であるとされている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。