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精神的不安定で近所の老人を撲殺、青年に懲役15年の判決
<写真:baomoi.com>
7月にゲアン省クインリュー郡で発生した高齢男性撲殺事件について、同省人民裁判所は25日に加害者であるグエン・スアン・トイ被告(20)に対し懲役15年の判決を言い渡した。
本件は、被告の精神状態が動機形成に影響を与えたと見られている。
7月12日午後4時頃、トイが自宅付近で近隣住民と談笑していた際に、タイ・バー・N氏(70)が通りかかり、軽い冗談を交わして立ち去った。
その後、N氏が再び現れたことにトイは苛立ちを感じたため、木製の棒を持ち出し、N氏に対して複数回にわたり殴打を加えた。
トイは暴行中に「おじいさん、ごめんなさい」と繰り返し口にしながらも、頭部を執拗に打ち続け、最終的にN氏はその場で死亡した。
司法解剖の結果、死因は頭蓋骨骨折によるものであった。
事件後、トイは自ら警察に出頭した。捜査の過程でトイは過去の交通事故による脳損傷の後遺症で精神的に不安定な状態にあったことが明らかとなった。
精神鑑定の結果、犯行時のトイは脳震盪後症候群によって認識力と行動制御能力が制限されていたと診断された。
裁判でトイは自身の殺人行為を認め、動機について「特に恨みや衝突はなかったが、被害者が繰り返し自宅周辺を歩いていることに苛立ちを感じた」と陳述した。
また、家族の証言によれば、トイは事故後に精神的な不調を訴え、治療を受けていたという。
裁判所はトイの行為が社会に対して極めて危険であると判断し、懲役15年の刑を科した。
また、民事面ではN氏の家族に対し、ベトナムの基本給与100カ月分に相当する賠償金と葬儀費用として1500万ドン(約9万1500円)を支払うように命じた。
トイの家族はすでにN氏の家族に対して5000万ドン(約30万5000円)を支払い、裁判の中でさらなる寛大な処分を求めたが、N氏の家族は法律に基づいた厳格な裁定を求めていた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。