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ベトナムにおける電子タバコ、25年から全面禁止を決定
<写真:baodantoc.vn>
ベトナム国会は2025年より電子タバコおよび加熱式タバコの製造、販売、輸入、保管、輸送、使用を全面的に禁止することを正式に決定した。
これにより公共の健康を守り、社会秩序と安全を確保する方針である。
国会第15期第8回会議で採択された決議に基づき、この措置は特に若年層への健康被害を懸念し、迅速な対応が求められる中での判断である。
国会の常任委員会は電子タバコや加熱式タバコが依存性を持ち、人々の健康や生命に重大な影響を及ぼしていることを指摘し、これらの製品が社会に与える悪影響の深刻さに鑑みて規制を強化する必要があると強調した。
国会事務総長のレ・クアン・トゥン氏は同決議案の説明において、専門家の意見を受けて電子タバコや加熱式タバコの全面禁止が適切な対応であると述べた。
特にこれらの製品は青少年や学生への普及が懸念されており、社会的影響を最小限に抑えるための予防措置が必要とされた。
政府は決議の具体的な実施計画を策定する責任を負い、また、国民、特に若年層に対してこれらの製品の有害性を周知徹底するための広報活動を強化する方針である。
保健省の調査によると、2020年時点で成人における電子タバコ使用率は3.6%に上昇しており、15歳から24歳の若年層に集中している。
この数値は34の省と市での調査に基づいており、2015年の18倍に相当する急激な増加を示しているという。
さらに、保健省は電子タバコと加熱式タバコが心臓、肝臓、肺への悪影響に加え、精神障害を引き起こす可能性についても調査結果をまとめている。
今回の禁止措置はこうした公衆衛生への深刻なリスクに対処するための画期的なステップとして位置づけられており、ベトナム政府は引き続き健康被害の抑制に向けた取り組みを強化していく。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。