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ハノイの富裕層女性、元メイドにより350億ドンの詐取被害
<写真:thanhnien.vn>
ハノイ市ロンビエン区に住む富裕女性が、元メイドによって約350億ドン(約2億825万円)を詐取された事件が明らかになった。
詐欺の首謀者であるヴー・ティ・タイン被告(36)は、巧妙な手口で被害者を騙したとされる。
2021年1月、被害者のP.T.M氏(40)は、高級住宅街で家政婦を募集していた。
これを知ったタインは「タイン・ヴー」と名乗り、FacebookでM氏に接触した。
ナムディン省出身の「ヴァン」という経験豊富な家政婦を紹介する振りをして、自身が直接家政婦として雇われる形を取った。
実際には「ヴァン」という人物は架空の存在であった。
タインは2021年1月から同年7月までM氏の家で働いていたが、勤務中に家主の祭壇から金銭を窃盗して解雇された。
その後、タインはM氏をさらに大規模な詐欺へ引き込む計画を立てた。
タインは再び「タイン・ヴー」の名義でM氏と連絡を取り、格安で不動産を購入可能な特別な人脈があると信じ込ませた。
M氏は疑いを持たず、タインの提案に応じて次々と送金を行った。
2022年4月1日から10月26日にかけて、M氏は合計350億ドン(約2億825万円)以上をタインに送金した。
タインは詐取した資金のうち210億ドン(約1億2497万円)を建設会社経営者のゴー・ヴァン・クエン(50)に投資名目で提供し、同氏はこの資金をもとに6件の定期預金契約を結び、機械購入のために利用していた。
また、50億ドン(約2975万5000円)を別の個人に投資として送金し、36億ドン(約2151万円)を土地購入に使用した。残額は個人的な支出や親族への貸付に充てられた。
2023年3月6日にタインが警察に出頭し、8月末にはクエンが逮捕され、詐取資金の流用に関与していたことが判明した。
ハノイ市人民検察院はタインを詐欺とマネーロンダリングの罪で、クエンを犯罪収益の処分に関与した罪で正式に起訴した。
被害者に対しては、現在までに回収された1億5000万ドン(約89万2650円)のみが返還されており、残りの資金の追跡と返還が引き続き課題となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。