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ハノイの大気汚染が再び深刻化、世界でも最悪レベルに

2024年12月13日(昨日)07時00分 公開
ハノイの大気汚染が再び深刻化、世界でも最悪レベルに

<写真:thanglong.chinhphu.vn>

 

再びハノイ市の大気質指数(AQI)が「非常に悪い」とされるレベルに達し、市民の健康への深刻な影響が懸念されている。

 

ハノイ市は10日時点で世界で最も汚染された都市としてランク付けされた。

 

同日午後6時時点で、ハノイ市内の複数の観測地点で大気質指数(AQI)が200を超え、特にハイバーチュン区やロンビエン区では、観測値が223および202を記録した。

 

この観測値は「非常に悪い」とされるレベルであり、健康に深刻な影響を及ぼす状態となっている。

 

アメリカ大使館が運営するタイ湖の観測地点ではAQIが219に達し、海外の統計サイトによると、同日の世界3万以上の観測地点のデータでハノイ市が最も汚染された都市とされた。

 

続いてバングラデシュの首都ダッカが198で2位となった。

 

こうした状況に対して、ハノイ市当局は5つを主な大気汚染の原因として挙げている。

 

  1. 交通機関:道路交通および路面からの粉じんが全体の56%を占める最大の要因である。ハノイ市内には約110万台の自動車と690万台以上のバイクが存在し、その70%が使用開始から10年以上経過した車両である。
     
  2. 工業活動:工場や産業施設からの排出ガスが主要な汚染源の1つとなっている。
     
  3. 家庭での燃料使用:暖房や調理のための燃料燃焼が影響している。
     
  4. 生物質燃焼:農業廃棄物の焼却が汚染の原因となる。
     
  5. 農業活動:特に肥料や農薬の使用が空気中の有害物質を増加させる。

 

改善に向けた取り組みとしてハノイ市は、年間の75~80%の日で「良好」または「普通」の空気質を目指した4つの施策を進めている。

 

  1. 低排出ゾーンの設置:交通や工業排出を抑制する区域を設ける計画を進行中。
  2. 観測体制の強化:大気質観測ネットワークの整備を加速。
  3. 緑化事業の推進:街路樹や公園の整備による環境改善。
  4. 交通インフラの整備:古い車両の淘汰や公共交通機関の利用促進。

 

大気質が「非常に悪い」とされるレベルでは、全ての市民に健康への悪影響が及ぶ可能性がある。

 

特に子どもや高齢者、呼吸器疾患を持つ人々はより高いリスクにさらされる。

 

当局は汚染がひどい日には外出を控え、外出時には高性能のマスクを着用するように呼びかけるとともに、市民にも協力を求めて車両使用の抑制や家庭内燃焼の削減などを促している。

 

ハノイ市の大気汚染は都市化と急速な経済発展の影響が絡み合う複雑な問題であり、市民の健康と環境保護のためには短期的な対策と長期的な環境政策の両立が急務である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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