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ホイアンで犬猫肉の消費が激減、モデルケース化に期待
<写真:tuoitre.vn>
ベトナム中部の観光都市ホイアンでは、ここ3年間で犬猫肉の消費が大幅に減少している。
ホイアン市農業技術センターのチャン・ティ・ホン・チャン氏によると、2021年以降、犬猫肉を提供する飲食店の閉店が相次ぎ、消費者の数も大きく減少しているという。
チャン氏は「犬猫肉の消費減少は観光客の増加を後押ししており、『犬猫肉のない都市』を目指す取り組みが地域社会の支持を得ている」と語った。
ホイアン市の活動は国際的にも評価されており、動物福祉団体「フォーポーズ・インターナショナル」がハノイ市で開催したセミナーで成功事例として紹介された。
ホイアン市は観光と文化遺産保護を柱としながら、犬猫肉の消費削減を推進しており、教育や広報活動、地域住民との連携を通じて成果を上げた。
フォーポーズは2019年からベトナム国内で犬猫肉消費廃止を目指す活動を展開しており、世界中で220万以上、国内では25万以上の署名を集めた。
2023年にはホイアン市内の遺産保護地区ミンアン地区が「狂犬病安全地域」に認定され、観光業や地域の安全性向上に寄与した。
この認定は犬猫肉消費削減の取り組みが地域社会と観光産業の双方に好影響を与えていることを裏付けている。
ホイアン市では2021年以降、犬猫肉の消費を控えるように市民へ呼びかける広報活動を展開した。
ポスターやスローガンを公共の場や飲食店周辺に掲示し、犬猫肉を扱う店舗には事業転換を促す取り組みを行った。
結果として、2021年以前に10店舗以上あった犬猫肉提供店は現在わずか2店舗まで減少している。
フォーポーズ東南アジア事務局長のカラン・ククレジャ医師は「犬猫肉の消費禁止は公衆衛生や動物由来感染症のリスク削減だけではなく、ベトナムの観光地としての魅力向上においても重要な要素である」と述べた。
ホイアン市人民委員会のグエン・テー・フン副委員長は「フォーポーズとの共同プロジェクトは終了したが、犬猫肉提供店を完全にゼロにするための取り組みは今後も継続する」と語り、持続的な活動を約束した。
ホイアン市とフォーポーズは2021年から2023年にかけて「ホイアン—犬猫肉のない観光都市」をテーマにした協定を結び、狂犬病予防接種の推進や適切なペット管理の啓発活動を行った。
その結果、狂犬病予防接種率は70%から80〜90%にまで上昇しており、観光客にとって安全で親しみやすい都市イメージが確立され、ホイアン市の観光業がさらに活性化している。
チャン氏は「統計には表れない部分もありますが、犬猫肉提供店の減少がホイアン市の安全で親しみやすいイメージ向上に貢献し、多くの観光客を引き寄せている」と述べた。
この成功は他の都市や国々にとって「犬猫肉のない社会」実現のモデルケースとなることが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。