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ハロン湾がユネスコ除外? ベトナム当局が憶測を否定
<写真:baovephapluat.vn>
ハロン湾がユネスコの世界自然遺産リストから除外されるという憶測が一部で広まったが、ベトナムの専門家チームはこれを正式に否定した。
ハロン湾とカットバ諸島の保全状況を評価するため、ユネスコの調査団が近く現地を訪れる予定である。
これは遺産除外の検討ではなく、保全活動の現状確認が目的であると説明されている。
ロイター通信が20日に報じたところによると、ユネスコはハロン湾の保全に影響を与える可能性のある開発プロジェクトを評価するため、専門家チームを派遣するという。
この報道を受け、一部のSNSでは「ユネスコがハロン湾を世界遺産リストから除外する可能性がある」との主張が拡散された。
しかし、ベトナムの世界遺産委員会専門家チームはこれを完全に否定している。
ハロン湾の保全評価はベトナム政府からの招待によるものであり、遺産リスト除外の検討ではないという。
2023年7月にインド・ニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会では、ハロン湾とカットバ諸島に関する保全状況が議題となり、ユネスコから8つの勧告が提示されていた。
その中には廃棄物管理の強化や開発プロジェクトの影響評価、詳細な保護区域地図の提出、持続可能な観光戦略の策定などが含まれている。
これらの勧告は、遺産の価値を守るための具体的な改善策を提示するものである。
一方、世界遺産リストからの除外は、まず「危機に瀕する世界遺産リスト」に記載され、その後も改善が見られない場合に限り検討されるという厳格なプロセスが必要とされる。
現在、ベトナム国内で危機リストに登録された遺産は1つもない。この点からもハロン湾が遺産リストから除外される可能性は低いと見られる。
ハロン湾は世界1223件の世界遺産の中でも特に注目される自然遺産の1つであり、その価値を守るための今回の調査は重要な一歩とされている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。