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ベトナム電気自動車市場、50~70億米ドル規模へ拡大の見通し

2024年12月30日(月)07時00分 公開
ベトナム電気自動車市場、50~70億米ドル規模へ拡大の見通し

<写真:znews.vn>


環境意識の高まりを背景にベトナム国内で電気自動車(EV)が急速に注目を集めており、RMIT大学ベトナム校の最新報告によれば、今後5年間で同国の電気自動車市場は50~70億ドル(約7822億5000万〜1兆95億1500万円)規模に成長する見通しである。

 

これにより、国内外の企業に大きな成長機会が提供されると予測されている。

 

世界的な電気自動車の需要は増加傾向にあり、各国政府の政策支援もこれを後押ししている。

 

市場調査会社Rho Motionのデータによれば、9月時点で純電気自動車とプラグインハイブリッド車の販売台数は前年同月比30.5%増の169万台に達した。

 

この成長を牽引しているのは中国であり、同月の販売台数は112万台、成長率は47.9%を記録した。

 

欧州では30万台、北米では15万台が販売され、いずれも堅調な成長を続けている。

 

各国の政策支援も市場成長の要因となっており、フランスでは購入者向けの補助金が新たに導入され、ドイツでは法人向けの税制優遇措置が実施されている。

 

このような取り組みにより、欧州の電気自動車販売台数は2030年までに978万台に達すると予測される。

 

ベトナム国内ではVinFastが市場をリードしており、同社は充電インフラの整備や電動バイク・タクシーサービスの展開を積極的に進め、11月には国内市場で1万6000台以上を販売した。

 

年間累計販売台数は6万7000台を超え、月間販売台数は前月比40%増と大幅な成長を記録している。

 

一方で、国内の充電インフラはまだ十分に整備されておらず、さらなる利便性向上が求められているのが現状である。

 

電気自動車市場の成長を後押しするため、政府は輸入税減免や登録費無料といった優遇措置を講じている。

 

また、電気自動車の運用コストが内燃機関車両と比較して競争力を持ち始めている点も、消費者の関心を引き付ける重要な要因である。

 

VinFastの成功は国内市場全体の成長を象徴しており、ベトナムの電気自動車産業の競争力を高める起爆剤として期待されている。

 

今後は、電力網の強化や充電インフラのさらなる整備が市場拡大の鍵を握ると考えられる。

 

再生可能エネルギーへの政府支援や電気自動車製造業の競争力向上も引き続き重要な課題である。

 

電気自動車市場は環境配慮型の交通手段への移行が世界的に加速する中で、ベトナム経済にとって新たな成長の原動力となる可能性を秘めている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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