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24年に訪問外国人数が40%増加、観光業が大幅な成長を実現
<写真:baoquangninh.vn>
2024年にベトナムは約1750万人の外国人観光客を受け入れ、前年から40%近くの増加を記録した。これにより年間目標である1700万~1800万人を達成し、観光業の目覚ましい成長が確認された。
ベトナムはコロナ禍後の観光業の回復を着実に進め、多様な市場に向けた戦略が功を奏している。
訪問者数の交通手段別および地域別分析として、2024年の外国人観光客の交通手段別訪問者数は空路での訪問者数が最も多く、約1480万人に達し、全体の大部分を占めた。
陸路では約250万人、海路では約24万8100人が訪れた。
地域別ではアジアが全体の79.6%を占め、観光客の主要な送り出し地域となった。続いてヨーロッパの11.3%、アメリカの5.7%、アフリカの0.3%がこれに続く。
特にアジアからの観光客の占有率の高さが、ベトナム観光市場の地域的特徴を示している。
主要市場と新興市場の拡大として、2024年の最大の送客市場は韓国であり、450万人の観光客が訪れた。
次いで中国が370万人、台湾が129万人、アメリカが78万人、日本が71万1000人である。
また、インド市場は急成長を見せ、2022年の13万8000人から2024年には50万1000人にまで増加し、わずか2年で2.6倍の伸びを記録した。
これによりインドはベトナムにとって6番目の大市場となった。
こうした市場の多様化は観光業全体の成長を下支えする重要な要因である。伝統的な市場に加え、インドのような新興市場の開拓が成功したことが観光業の回復力を強化した。
2024年にベトナムは観光促進活動を刷新しており、国家観光局と文化・スポーツ・観光省は官民連携を強化し、中国、韓国、日本、アメリカ、オーストラリア、ロシア、フランスといった主要市場で積極的なキャンペーンを展開した。
また、国際観光フェスティバルや展示会でのPR活動が進められたほか、デジタルプラットフォームやCNNなど国際的なメディアを活用したマーケティングも推進された。
これらの活動によりベトナムの観光業は海外市場における認知度を向上させるとともに、新たな観光客層の獲得にも成功した。
2024年の成果を踏まえ、ベトナム観光業界は2025年に2200万~2300万人の外国人観光客を迎えるという新たな目標を掲げている。
市場のさらなる多様化やプロモーション活動の強化が、この目標達成の鍵となる。
観光業はベトナム経済における重要な柱であり、地域経済の発展や国際的な魅力向上にも寄与している。
観光資源の保護と持続可能な開発を進めることで、今後もベトナムの観光業は成長を続ける可能性を秘めている。
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