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ベトナム人の訪日観光客数、24年も過去最高を更新
<写真:baotuyenquang.com.vn>
日本政府観光局(JNTO)は2024年の訪日外国人観光客数を発表し、ベトナムからの観光客数が年間62万1100人に達したことを明らかにした。
この数字は2023年比で8.2%増、コロナ禍前の2019年比では25.5%増となり、2年連続で過去最高を更新した。
この記録的な増加の背景には両国間の直行便の充実や観光プロモーションの効果がある。
一方で、東南アジア諸国や中国への旅行需要も増加しており、これは手頃な旅行費用やビザ取得の容易さが一因とされている。
また、2024年9月にベトナム北中部を直撃した大型台風により、年後半の旅行需要が一時的に鈍化したとの観測もある。
2024年のベトナムからの訪日客数は、1月のみ旧正月の影響で前年を下回ったが、その他の月は全て前年同月を上回った。
特に桜の季節、紅葉の時期、夏休みなどが訪日需要のピークとなった。
2025年は4月から始まる「大阪・関西万博」が、訪日観光促進の重要な契機となる見込みである。
JNTOはこの万博を活用してベトナムをはじめ世界中からの観光客誘致をさらに強化する方針を示している。
ベトナム人観光客の多くは初めて日本を訪れる人々であり、その訪問先は東京、大阪、京都などの大都市圏に集中した状態にある。
このため、観光地の混雑やオーバーツーリズムが課題として浮上している。
JNTOはこうした課題に対応するため、ベトナム市場向けに地方観光地の魅力をアピールする取り組みを強化する方針を発表した。
四季折々の自然や地域独自の文化を紹介し、大都市以外への訪問を促進することで観光の分散化を図ろうとしている。
また、2024年の訪日外国人観光客総数は約3686万9900人に達し、前年2023年比で47.1%増加した。
この数字は2019年の過去最高記録である3188万2049人を大幅に上回り、15.6%の増加となった。
訪日客の出身地は東アジアだけではなく、東南アジア、欧米、オーストラリア、中東など多岐にわたり、日本への国際的な観光需要がかつてない広がりを見せている。
桜や紅葉の季節、夏休みなどの繁忙期には、新たな月間記録も更新された。
日本の観光地は今後も多様なニーズに応える準備を進め、持続可能な観光の実現を目指していくことが求められる。
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