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ベトナムの男女平均寿命格差、事故・暴力・自殺が影響

<写真:giadinhonline.vn>
ベトナムでは2024年の平均寿命が男性72.3歳、女性77.3歳となっており、女性の方が男性より約5年長生きしていることが明らかになっている。これは世界的な傾向と一致する。
男性の平均寿命が女性よりも短い主な要因の1つとして、幼少期の死亡率の高さが挙げられる。
統計総局のデータによれば、出生時の平均寿命は「フィーニーの生命表」に基づいて推計された。
この分析によって男女ともに0〜4歳の幼少期に死亡率が最も高く、5〜9歳で急激に減少し、その後は40〜44歳まで比較的低い水準を保っていることが明らかになった。
特に1〜4歳の男児の死亡率は女児の約6倍に達しており、これが男性の平均寿命を女性よりも低くしている大きな要因となっている。
男児は早産のリスクが高く、生後1週間以内の死亡率も高い。また、感染症にかかりやすく、X染色体が1本しかないために特定の遺伝性疾患を発症しやすいことも影響している。
加えて、事故や自殺、暴力による死亡が男性に多いことも、男女間の平均寿命格差を広げている要因である。
2024年の中間人口調査によれば、過去12ヶ月間の死亡原因のうち92.4%は病気または老衰によるものであったが、事故死の割合は男性が8.6%、女性が2.8%であり、男性の方が約3倍高かった。
特に交通事故による死亡が多く、労働災害の2倍以上を占めている。自殺による死亡率も男性は1.0%で、女性の0.4%を大きく上回った。
タイグエン地方では交通事故による死亡率が6.3%と全国で最も高く、自殺率も3.7%で全国平均を上回っている。
これらの統計からベトナムでは男性の平均寿命を延ばすため、幼少期の医療ケアの強化が求められている。
また、事故防止や自殺予防のための社会対策も重要である。特に交通事故や自殺が多い地域に対して、重点的な対策を講じる必要がある。
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