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ホーチミンの平均寿命目標、30年までに77歳
<写真:tuoitre-vn>
ホーチミン市は2030年までに市民の平均寿命を77歳とし、健康寿命を最低68歳とすることを目標としている。
ホーチミン市人民委員会は「ホーチミン市の医療システムをASEAN地域の健康ケアの中心として発展させる計画」を承認した。
この計画は経済社会に大きな効果をもたらし、市民の健康、体格、寿命、生活の質の向上を目指す。
また、医療観光の発展や南部地方の医療機関の能力向上にも寄与し、ホーチミン市の病院の負担軽減が期待されている。
2023年時点のホーチミン市における平均寿命は76.5歳で、全国平均の73.7歳を上回った。
2030年には医師23人、看護師40人、病床数42床を人口1万人あたり確保し、出生率は1.6とする目標が掲げられている。
市民は年に一度の健康診断と病気のスクリーニングを受け、電子健康記録が作成される予定である。
医療システムの強化に向け、先端技術とハイテクを駆使した先進的な医療体制の構築が進められる。
市内中心部、ビンチャイン郡のタンキエン地区、トゥードゥック市に専門医療クラスターが形成され、2030年以降の発展も視野に入れている。
これに伴い、総合病院や専門病院の新設、医療診断センターの建設、救急対応の強化が図られる。
また、情報技術インフラへの投資、デジタル化やスマート技術の導入により、スマート医療の構築が進められる。
市は質の高い医療人材の育成にも重点を置き、医療・薬学に特化した産業団地の整備も計画している。
これは、市民の多様な健康ケア需要に応じたサービス提供を可能にするためである。
一方、現在ホーチミン市は131の病院、5つの非病床型医療センター、約310の医療施設、1万を超える医薬品販売業者を有する。
しかし、1万人あたりの病床数は42床と先進国に比べて低く、日本の131床、ドイツの82床、韓国の71床に遠く及ばない。
病院の老朽化や混雑も課題として残されている。例えば、整形外科病院、精神病院、熱帯病病院などがその一例である。
ホーチミン市はこれらの課題に対応し、持続可能な医療システムを構築することを目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。