おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ハノイの大気汚染が再び悪化、3月は異例の寒気にも注意

2025年03月04日(本日)07時00分 公開
ハノイの大気汚染が再び悪化、3月は異例の寒気にも注意

<写真:moitruong.net.vn>

 

ハノイ市では雨や高湿度の影響で一時的に改善されていた大気汚染が再び悪化しており、2月28日正午の環境観測データによると、同市内のロンビエン区グエンバンクー通りやホアンマイ区ハノイ工科大学前では、大気質指数(AQI)が「悪い」レベルに達し、赤色警報が発令された。

 

同時刻のタイグエン省における測定結果でも、タイグエン市フンヴオン通りやソンコン市モーチェー地区で深刻な大気汚染が確認されている。

 

世界保健機関(WHO)ベトナム代表のアンジェラ・プラット氏によると、2023年以降にハノイ市における年間平均PM2.5濃度がWHOの推奨基準を約8倍上回った。主な汚染源として、工業生産、稲わらの焼却、道路の粉じん、交通、住宅地の煙、伝統工芸村や廃棄物の焼却などが挙げられる。

 

大気汚染は労働生産性の低下や農作物・家畜への悪影響を引き起こすため、化石燃料への依存を減らすこと、環境に優しい交通手段の導入、廃棄物管理の強化が必要である。

 

プラット氏は他国の成功事例を参考に、ベトナムにおける大気質改善のため、大気質の監視・予測の強化と市民への啓発、子どもや高齢者など脆弱な層の保護、空気清浄機や換気システムの導入、交通量の削減と低排出・ゼロ排出車両の導入促進をはじめとする7つの具体策を提案した。

 

大気汚染の悪化と時を同じくして、ベトナム北部では3月に入って寒気の影響が例年より頻繁に発生すると予想されている。ベトナム国家水文気象予報センターによれば、3月5日から6日にかけて強い寒気が流れ込み、北部と中部では広範囲で気温が低下し、山間部では厳しい寒さとなる可能性がある。

 

また、3月中は寒気が東寄りの進路を取り、海から湿った空気が流れ込むことで、小雨や霧が発生しやすい状況が続くとみられる。この影響でハノイ市を含む北部平野部では湿度が高く、体感温度が下がる「ノム(Nồm)」と呼ばれる現象が頻発すると予測されている。

 

国家水文気象予報センターの予測では、3月の北部の平均気温は平年より0.5~1度低くなる可能性があり、中部のタインホア省からフエ省にかけても気温が低めに推移するとみられる。

 

専門家は急な寒波による健康への影響に注意し、防寒対策を徹底するように呼びかけている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板