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ハノイの大気汚染、最も深刻なのはタイホー区
<写真:baomoi.com>
ハノイ市では大気汚染が深刻な状況となっており、大気質指数(AQI)を測定するアプリによれば、7日午前8時には世界で最も大気汚染が深刻な都市としてランク付けされた。
AQIの数値は健康に極めて有害であるとされる272に達していた。特に西湖地区が最も深刻な汚染地域として注目されている。
ゴックヴァン通りでのAQIは416、シプチャ地区では408、クアンカイン地区で372、クアンバー地区で320といった記録が確認された。
これは健康に対する危険度が非常に高い状態であることを示している。
また、タイホー区トゥーホア地区やホアンキエム区レーズアン通りなどの他地域でも、AQIが256から270に達しており、深刻な汚染が広がっている。
ベトナム天然資源環境省の「VN AIR」とハノイ市天然資源環境局の「moitruongthudo.vn」によるデータでは、ハノイ市の大気質は例年9月から翌年3月にかけて「悪い」または「非常に悪い」水準に達する傾向がある。
PM10およびPM2.5といった微小粒子状物質の濃度は、世界保健機関(WHO)の推奨値を大幅に上回っており、さらに二酸化窒素(NO2)やオゾン(O3)の局所的な汚染も確認されている。
特にPM2.5による汚染は、市内全域で観測されており、人口密集地や交通量の多い都市中心部で顕著である。
この状況について医療専門家は、ハノイ市の大気汚染が短期的な健康被害だけではなく、長期的にも深刻な健康問題を引き起こす可能性があると警鐘を鳴らしている。
PM2.5への長期間の曝露は、肺炎、気管支炎、喘息、肺がんなどの呼吸器疾患を引き起こす恐れがあり、心血管機能の低下や脳卒中、血管疾患のリスクも高める。
現在、交通輸送がPM2.5排出の主要な原因となっており、全体の50~70%を占めている。
排ガス基準を満たさない古い車両が多く運行されていることが、汚染悪化の一因として挙げられる。
また、ハノイ市には17以上の工業団地や約1300の手工業村が存在しており、これらも主要な汚染源となっている。さらに、郊外でのゴミの野焼きが大気汚染を悪化させている。
ハノイ市の都市機能を持続可能に保つためには、交通インフラの改善、産業排出規制の強化、廃棄物管理の徹底など、包括的な対策を早急に講じる必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。