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ハノイで麻疹と手足口病が増加、当局がワクチン接種を強化

<写真:daidoanket.vn>
ハノイ市疾病管理センター(ハノイCDC)は3月3日、市内で麻疹と手足口病の感染者が増加していることを発表した。
特に麻疹はワクチン未接種者を中心に感染が拡大しており、今後も新たな感染者が出ると予測されている。
2月21日から28日までの1週間で新たに96人の麻疹感染が確認され、前週から8人増加しているが死者の報告はない。
2025年初めからの累計感染者数は625人に達し、市内全30区・郡で症例が報告されている。前年同期と比べても増加傾向にある。
年齢別では6〜8カ月の乳児の感染率が特に高く、全体の14.6%を占める。最も多いのは1〜5歳の子どもで、感染者の23.5%を占めている。
また、10歳以上の感染者も25%に達し、幅広い年齢層で感染が広がっている。
ハノイCDCは感染者の多くがワクチン未接種または接種が不完全であると指摘し、今後もさらなる増加が懸念されるとしている。
同じ1週間でハノイ市内では35人の手足口病患者が報告された。症例は16の区・郡に分布し、30の町や村で確認されている。死者は出ていないが前週比で1人増加した。
2025年の累計感染者数は165人に達し、前年同期を上回っている。また、市内では2カ所のクラスター(感染集団)が発生している。
また、ハノイ市ではバクトゥーリエム区とドンダー区、ハドン区で新たに3人の百日咳感染が報告された。2025年の累計感染者数は10人となり、前年同期を超えている。
感染拡大を防ぐため、ハノイCDCはワクチン接種キャンペーンを強化している。2月27日時点で市内30区・郡の医療機関で接種が実施され、生後6カ月から9カ月未満の対象児童8621人(全体の46%)が接種を受けた。
今後も各区・郡の医療機関と連携し、麻疹ワクチンの接種を推進する方針である。また、教育機関とも協力し、学校内での感染監視を強化しながら予防接種の普及を進める。
ハノイ市は保護者に対し、子どもの予防接種を徹底するように呼びかけており、ワクチン未接種者の感染リスクが高まっていることを警告している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。