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物価上昇のホーチミン、若者の生活に深刻な影響

<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市では物価上昇が続き、月300万ドン(約1万7592円)の仕送りでは学生生活が成り立たず、月収800万ドン(約4万6912円)の社会人も貯金が不可能な状況にある。
食費や生活費の高騰が若者たちの暮らしに深刻な影響を及ぼしている。
ホーチミン市内の大学に通うグエンさんは毎月300万ドン(約1万7592円)の仕送りを受けているが、月末を迎える前に生活費が尽きてしまうという。
2020年のコロナ禍以前は仕送りだけで食費をまかないながらも多少の余裕があった。
しかし、パンデミック後に物価が急騰し、節約しても月末には資金が不足する状況に陥ってしまった。
例えば、コムタムの価格は以前の2万2000ドン(約129円)から3万ドン(約176円)に上昇した。
かつては無料であったご飯のおかわりも現在は2000ドン(約12円)を支払う必要がある。
以前のグエンさんはレストランで友人と鍋をシェアして楽しい時間を過ごしていたが、値上がりに伴って外食の機会も減ってしまったという。
現在は食費が月270万ドン(約1万5832円)に達し、残りの30万ドン(約1759円)で生活必需品を賄わなければならない。
大学の寮に入っているため家賃の負担はないが、卒業後に賃貸へ引っ越すことを考えると不安が尽きない。
月収800万ドン(約4万6912円)の社会人も生活費の高騰に困窮している。
トゥードゥック市在住のチュンさん(24)は家賃250万ドン(約1万4660円)、食費300万ドン(約1万7592円)、通勤費50万ドン(約2932円)などで給与の大半が消える。
勤務先周辺では4万ドン(約235円)以下の食事を見つけることが難しく、毎朝自炊して弁当を持参している。
また、節約のために19時以降のスーパーで割引された食材を購入し、市場の閉店間際に安く野菜を手に入れるなどの工夫をしているという。
さらに、水道料金の節約のために1週間分の衣類をまとめてコインランドリーで洗濯し、費用を月12万ドン(約703円)に抑えている。
その中でもチュンさんにとって避けたくても避けられない出費が交際費である。
職場の同僚とのカフェ代は一回4万ドン(約235円)、月末の飲み会では1回30万ドン(約1759円)以上が必要となる。
チュンさんは何度も誘いを断るのは気が引けるため、月に1回は仕方なく参加しているという。
こうした交際費が重なり、毎月の貯金は限りなくゼロとなる。
ホーチミン市の多くの若者が物価上昇の影響を痛感しながら日々の生活をやりくりしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。