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ベトナムの最低生活水準、24年は月額180万ドン
<写真:baokiemtoan.vn>
統計総局が発表した2024年の国民生活調査の暫定結果によると、世帯の収入と生活水準が前年に比べて向上していることが明らかとなった。
2024年の一人当たりの月平均収入は540万ドン(約3万3520円)で、前年比8.8%の増加を記録し、年額に換算すると約6480万ドン(約40万2250円)となった。
一方で、2024年の一人当たりGDPは約1億1400万ドン(約70万7230円)とされており、収入とGDPの間には約4920万ドン(約30万5430円)の差があることが示された。
また、労働生産性は1人当たり年間約2億2190万ドン(約137万6980円)と推計されているが、最低生活水準は月額180万ドン(約1万1170円)にとどまっている。
この最低生活水準は地域によって異なり、都市部では230万ドン(約1万4280円)、農村部では170万ドン(約1万550円)と設定されている。
統計総局によると、最低生活水準の算出は食料品や必需品の価格を基に、食事、住居、衣服など基本的な生活需要を考慮したものである。
2024年の多次元貧困率は2.4%と推計され、前年から1%の減少を見せた。
12月時点の調査では、96.3%の世帯が前年と同等もしくは収入が増加したと回答しており、収入が減少したとする世帯は3.7%にとどまった。
政府および地方は2024年に革命功労者およびその家族への支援として、約33兆9000億ドン(約2103億7707万円)、社会福祉対象者への支援として、約27兆3000億ドン(約1694億5329万円)、貧困世帯や近貧困世帯への支援として約4兆9000億ドン(約304億1427万円)といった支援を実施した。
また、2670万件の無料医療保険証や診療カードの発行、約2万2400トンの米の支給といった支援も実施している。
2024年のベトナムの総人口は1億130万人で、都市部人口が38.5%の3900万人、農村部人口が61.5%の6230万人であった。
15歳以上の労働年齢人口は5320万人となり、前年比で39万100人増加した。このうち2024年の雇用者数は5190万人で、前年から58万5100人増加した。
失業率は2.24%で、都市部では2.5%、農村部では2%と報告されている。平均月収は770万ドン(約4万7800円)に達し、前年比8.6%の増加を記録した。
また、2024年の総出生率は1.91人/女性であり、国民の平均寿命は74.7歳(男性72.3歳、女性77.3歳)であった。
これらの統計結果は、2024年がベトナムにとって経済成長と生活水準向上の進展を示す重要な年であったことを裏付けている。
政府と地方自治体による支援策は引き続き重要であり、生活の質をさらに向上させるための努力が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。