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高学歴労働者の不足、他国比で著しく低い水準
<写真:dangcongsan.vn>
世界銀行の専門家によると、ベトナムにおける高学歴労働者の割合は地域の他国と比較して低く、この割合を約2倍に増加させる必要がある。
8月27日にホーチミン市国家大学が米国、日本、韓国の総領事館と共催したハイテク産業に関する人材育成対話において、世界銀行の経済専門家アンドレア・コッポラ氏が見解を示した。
コッポラ氏によれば、ベトナムにおける高度で創造的な人材の供給は遅れており、技術産業の需要に応えられていない。
2022年のデータでは、職業訓練や大学、大学院を修了したベトナム人労働者の割合は13%にとどまり、地域の他国に比べて著しく低い水準である。
同氏はまた、ベトナムの技術産業が低付加価値の中間製造にのみ参加し、電子機器の輸出が外資系企業に依存している現状に言及した。
さらに、研究開発(R&D)への投資が東アジア諸国の平均の6分の1に過ぎず、マレーシアやタイの半分程度であるため、科学者や技術者の不足が革新と創造の妨げとなっていることを指摘している。
この状況を打開し、技術産業の価値連鎖を向上させるためには、STEM分野で高い教育を受けた人材や、創造力、問題解決能力、リーダーシップ、技術設計や利用スキルといった複雑な能力を持つ労働者が必要であるという。
世界銀行は、ベトナムにおける大学および短期大学卒業者の割合を現在の約2倍となる24.3%に引き上げ、STEM分野の教育規模を拡大し、R&Dへの投資を強化することを提案している。
また、コッポラ氏は、市場の需要に応じた質の高い人材育成が重要であり、大学はミッションに基づく教育に重点を置くべきであると強調した。
サムスンベトナムの研究開発センター(SRV)のソフトウェア開発部門責任者であるドー・ドゥク・ズン氏によると、大学は多くの学士や技術者を輩出しているが、大手企業が求める質の高い人材には達していない。
その原因として、学生が新たな知識や技術を試す機会が少ないことが挙げられている。
インテルベトナムのケネス・ツェ氏も、実践的な知識が理論と同様に重要であるとして、大学と企業の連携を強化すべきであると指摘した。
さらに、カオピズソフトウェアテクノロジー社のフン・チー・フオン氏は、新卒技術者が語学やコミュニケーション、業務の規律といったソフトスキルに弱い点を指摘し、大学に対してこれらのスキルの強化を提案している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。