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ホーチミンのメトロ2号線、25年末着工・30年完成予定

<写真:laodong.vn>
ホーチミン市のメトロ2号線(ベンタイン〜タムルオン)プロジェクトが、2025年12月に着工される見通しとなった。
これはホーチミン市交通運輸局が同市人民委員会に提出した都市鉄道整備計画の草案に基づくもので、国会が可決した決議188の特例措置を活用し、事業を加速させる方針が示されている。
メトロ2号線は2010年に総投資額26兆ドン(約1586億円)で承認されたが、2019年には事業費が47兆9000億ドン(約2921億円)に引き上げられた。
路線の全長は約11kmで、そのうち9.2kmが地下区間、残りは高架区間および車両基地への連絡線となる。駅は地下9駅、高架1駅が設置される予定である。
当初は2026年の運行開始を目指していたが、用地取得の遅れや手続き上の問題により計画が遅延し、ホーチミン市人民委員会は完成時期を2030年に延期した。
当初はアジア開発銀行(ADB)、ドイツ復興金融公庫(KfW)、欧州投資銀行(EIB)からの政府開発援助(ODA)を活用する計画であった。
しかし、2024年末にホーチミン市はODAの継続利用を取りやめ、同市の予算で事業を進める決定を下した。
事業計画によると、2025年半ばまでに総合基本設計(FEED)と実行可能性調査(FS)の審査を完了し、9月にFS報告を承認、10月に施工業者を選定、12月に着工する予定である。
都市鉄道管理委員会によれば、用地取得は99.83%が完了しており、585件のうち584件で引き渡しが完了している。
残る1件は3区警察署の移転問題で、公安省とホーチミン市警察の間で手続きが進められており、2025年第1四半期に完了する見込みである。
また、全12駅および開削区間における電力、通信、給排水、街路灯、樹木などのインフラ移設作業も進行中で、2025年第3四半期までに完了させる方針となっている。
メトロ2号線は2024年末に商業運行を開始した1号線(ベンタイン~スオイティエン)に続く、ホーチミン市で2番目の都市鉄道となる。
開業後は市中心部と北西部を結び、カックマンタンタム通り、チュオンチン通り、コンホア通りなどの主要幹線道路における交通渋滞の緩和が期待されている。
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