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ホーチミンのメトロ2号線、公的資金投入を決定

<写真:baodautu.vn>
ホーチミン市党委常務委員会は、メトロ2号線(ベンタイン〜タムルオン区間)プロジェクトの資金調達方法を見直し、従来の政府開発援助(ODA)から約48兆9000億ドン(約2934億円)の公的資金による全面的な資金投入に切り替える方針を決定した。
この方針は、ホーチミン市人民委員会幹部会からの提案に基づくものであり、同時にベンタイン中央駅におけるメトロ1号線との接続施設の整備も本プロジェクトに追加される。
ホーチミン市都市鉄道管理委員会には、関連機関との連携のもと、国会決議188号に基づく特別制度を活用し、事業を迅速に進行させるように指示が出された。
メトロ2号線プロジェクトは2010年に投資方針が承認され、当初はアジア開発銀行(ADB)や欧州投資銀行(EIB)との借款契約を通じたODA資金による整備が予定されていた。
しかし、これらの契約の一部はすでに失効しており、独立行政法人KfW(ドイツ復興金融公庫)との契約についても延長が必要とされていた。
同路線は全長11kmに及び、1区、3区、10区、12区、タンビン区、タンフー区の市内6区を通過する計画である。
7件の主要工事パッケージのうち、これまでに完成しているのは2017年に建設されたタムルオン車両基地の事務所棟(CP1)のみである。
2025年2月には、国会によりハノイ市およびホーチミン市の都市鉄道整備を支援する特別措置を入れた決議188号が可決された。
ホーチミン市はこれを活用し、2035年までに総延長355km、計7路線の都市鉄道網を整備する計画を掲げている。
その第一段階としてメトロ2号線が選定されており、2025年10月に施工業者を決定し、同年12月に着工、2030年に完成する見込みである。
用地取得についてはすでに99.83%が完了しており、インフラの移転も2025年第3四半期に終了する予定である。
さらに、沿線の各区では駅周辺における公共交通指向型開発(TOD)を推進する都市計画が策定中であり、タンフー区ではタイタン通りとチュオンチン通りの交差点付近に位置する26haのI/82 A区画が候補地として挙がっている。
今回の資金調達方法の見直しは、資金の柔軟性と迅速な執行を可能にし、プロジェクト全体の進行を加速させる起爆剤となる見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。