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ハノイ不動産市場の構造変化、衛星都市への関心の高まり

<写真:laodong.vn>
近年、ハノイ市中心部からその周辺地域への居住および投資の移行が加速している。
ベトナム最大級の不動産情報サイトであるBatdongsan.com.vnの報告によれば、2024年第4四半期には首都圏近郊の各省における不動産検索件数が前年同期比で大幅に増加した。
具体的には、ヴィンフック省が42%増、フンイエン省が111%増と著しい伸びを示す一方で、ハノイ市では7%の減少が記録された。
このような動向の背景にはハノイ市の都市計画において掲げられている「地域連携の強化」がある。
環状道路2号線・3号線、高速道路、メトロの整備が着実に進展したことにより、周辺都市とのアクセスが大幅に改善された。
また、ハノイ市内の地価高騰や用地不足、人口過密、そして深刻な大気汚染といった課題も、人々をより良好な住環境を求めて郊外へと誘導する要因となっている。
このような需要の高まりを受け、大手不動産開発業者であるビンホームズ、サングループ、BIMランドなどは、エコパーク、ビンホームズ・オーシャンパーク、ガムダ・ガーデンズといった大規模な都市開発プロジェクトを推進している。
これらのプロジェクトは実需層および投資家の双方から高い支持を集めている。
さらに、2025年から2026年にかけては、タインスアンバレーやサンアーバンシティ、ビンホームズ・ゴールデンゲートといった新たな開発プロジェクトが展開される予定である。
価格面においては、これらの周辺地域では急激な価格上昇こそ見られないが、堅調な成長傾向が続いている。
2024年にはヴィンフック省で33%、バクニン省では45%の価格上昇が確認されており、投資先としての安定感がうかがえる。
加えて、環境配慮型住宅への関心も急速に高まりつつある。
2024年第4四半期の調査では、回答者の86%が「不動産のグリーン化」に関心を持っており、94%が「良好な生活環境と持続可能な都市計画があれば、5~10%高額でも購入する意向がある」と回答した。
これらの要因を総合的に勘案すると、ハノイ市近郊のヴィンフック省、フンイエン省、ハナム省、ホアビン省などは、広大な用地、整備されたインフラ、持続可能な都市政策という3つの優位性を備えており、今後も不動産市場において注目度を高めると見込まれる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。