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ベトナム人女性の初産年齢上昇、少子化に歯止めかからず
2025年05月07日(昨日)07時00分 公開

<写真:dantri.com.vn>
ベトナム統計総局が4月末に公表した全国戸籍統計報告によれば、女性の平均初産年齢が2021年の28.4歳から2024年には28.8歳へと上昇した。
全国の出生率は出生代替水準である2.1人を下回り、1.8〜1.86にとどまった。今後はさらに低下する可能性が懸念されている。
民族別に見ると、都市部に多く居住するホア族の女性の初産年齢は平均29.9歳、キン族は29.4歳と高い一方で、ラハ族やコラオ族などの少数民族では23〜24歳と顕著な差が見られる。
この背景には経済的条件や教育水準の格差、伝統的な文化・慣習の影響があるとされる。
近年、ベトナムでは「結婚しない・出産しない」若者の増加が顕著となっており、初婚年齢は27.3歳に達している。
これは2019年と比べ2.1歳の上昇に相当する。都市化の進行や生活費の高騰、育児コストの負担などが、出産の遅れや忌避の主な要因として指摘されている。
保健省人口局のマイ・スアン・フオン副局長は、共働き世帯における育児時間の不足、住宅費や教育費、医療費の高騰、さらには産後うつなどの心理的・健康的課題が、女性が出産を避ける一因となっているとの見解を示した。
こうした少子化傾向は日本、韓国、中国など他のアジア諸国とも共通しており、持続可能な人口維持のためには現実的な支援策と社会全体の意識改革が不可欠であるとされる。
現在、共産党は第3子を出産した党員に対する処分の撤廃を進めており、保健省も新たな人口法制定に向けた政策提案を政府に行っている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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