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フーコック島のカジノ事業、24年に大幅な減益を記録

<写真:nguoiduatin.vn>
フーコック島でカジノ「Corona」を運営するフーコック観光開発投資株式会社(DPQC)は、2024年にカジノ事業から1兆1300億ドン(約62億7150万円)の売上を記録した。
これは1日あたり約30億ドン(約1665万円)に相当するが、前年同期比では64%の大幅な減少であった。
監査済みの財務報告によれば、カジノ事業における売上原価も5250億ドン(約29億1375万円)と前年比29%減となったが、粗利益は6050億ドン(約33億5775万円)にとどまり、前年の約4分の1の水準にまで縮小した。
それでもカジノはDPQCにとって依然として最も収益性の高い事業であることに変わりはない。
一方で、ホテルおよび関連サービス部門では1兆1340億ドン(約62億9370万円)を超える粗損失を計上し、レストラン・劇場部門でも420億ドン(約2億3310万円)を超える損失を出している。
不動産譲渡事業では5690億ドン(約31億5795万円)、業務提携によって400億ドン(約2億2200万円)以上の粗利益を確保した。
DPQCは2014年にビングループの傘下で設立され、フーコック市内において動物園、娯楽施設、リゾートなど計7ブランドを展開している。
Coronaカジノは国内で唯一、ベトナム国籍者にも試験的に開放されているカジノである。
現在、同社はフーコック島のドイモイ島およびバイボン地区において、総投資額約20億ドル(約3107億円)規模の大規模リゾート・コンベンション開発プロジェクトを進めている。
2024年の同社全体の総売上は6兆8670億ドン(約381億1185万円)にとどまり、前年比で35%の減少となった。売上原価の減少幅は小さく、全体の粗利益は6950億ドン(約38億5725万円)と前年比で81%の大幅減となった。
販売費および管理費の大幅削減にもかかわらず、借入金の利息負担が重く、1日あたりの支払利息は約24億ドン(約1332万円)に達した。
これらの要因により最終損益は7250億ドン(約40億2375万円)の赤字となり、前年の8660億ドン(約48億630万円)の黒字から一転して大幅な赤字に転落した。累積損失は4兆9390億ドン(約274億1145万円)に拡大し、自己資本は22%減少して2兆5610億ドン(約142億1355万円)まで落ち込んだ。
財務面での明るい材料としては、負債総額が前年比21%減の4兆1256億ドン(約228億9708万円)まで縮小された点が挙げられる。同社は銀行からの借入金として約2920億ドン(約16億2060万円)、さらに社債として7兆5200億ドン(約417億3600万円)を保有しており、社債残高は自己資本の2〜3倍に相当する。
2019年以降、同社は計32回の社債発行を実施しており、現在は年利10%の7件が2027年満期として残っている。
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