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脅かされる食の安全、各地で偽装・腐敗食品を摘発

<写真:dantri.com.vn>
ベトナム中部フーイエン省ソンカウ町において、死亡したロブスターに寒天(アガー)を注入して重量をかさ増しし、販売していた水産業者が摘発された。
地元市場管理当局は、45kgに及ぶロブスターおよび関連器具を押収・廃棄し、当該業者に対し1150万ドン(約6万4000円)の行政罰金を科した。
当局によれば、当該業者は営業登録を行っておらず、食品安全基準にも違反していた。
死亡したロブスターに寒天を注入することで重量をかさ増しし、見た目を新鮮に見せかけていたという。
押収されたロブスターはすべて埋設処分され、市場価値は約2200万ドン(約12万2400円)と見積もられている。
アガーは食品添加物として一般に用いられているが、水産物への注入は健康被害の懸念からベトナム国内で禁止されている。
ソンカウ町には約4万基のいけすが設けられ、ロブスター養殖が盛んに行われている。
生きたロブスターは1kgあたりおよそ70万ドン(約3900円)、弱った個体でも50万〜60万ドン(約2790〜3340円)で取引される。
また、食の安全に関する事件として、ベトナム北部クアンニン省モンカイ市において、当局が25トンを超える腐敗冷凍食品を摘発・廃棄した。
摘発対象はモンカイ市内クアンギア村にある冷凍倉庫で、所有者はドン・スアン・サン氏(40)である。
5月27日に実施された検査では、変色し悪臭を放つイカ、牛の胃袋、鶏の足などが大量に保管されているのが確認された。
サン氏はこれらの食品を市場から不明なルートで仕入れ、必要な許可証や衛生証明を一切取得せずに販売目的で冷蔵保存していたとされる。
摘発品の総額は約7億7200万ドン(約429万5400円)に上り、6月7日、関係機関によってすべて廃棄処分された。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。