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ハノイで病豚の肉を販売、市内の飲食店に流通

<写真:vietnamnet.vn>
ベトナム公安当局は9日、病気の豚を違法に解体・販売していたとして、ハノイ市内の男女4人を刑事拘留したことを発表した。
拘束されたのは、レー・ヴァン・トゥオイ(31)とズー・ディン・ホイ(41)、グエン・ベト・チエム(37)、ダン・ヴァン・フイの4人である。
容疑者らは病豚を集め、自宅などで解体し、ハノイ市内の市場や飲食店に販売していた。
調査によれば、容疑者らは2023年以降、旧バヴィ郡や旧ソンタイ市、ヴィンフック省などから病気あるいは衰弱した豚を1頭あたり2万~4万ドン(約111~222円)で買い取っていた。
その後、自宅で夜間に違法に解体し、精肉を車両で市場のキオスクへ運搬、1kgあたり4万~7万ドン(約222~389円)で販売していたとされる。
これにより、月あたり7000万~8000万ドン(約38万8500~44万4000円)の不当利益を得ていたとみられている。
6月30日から7月1日にかけて、経済警察および市場管理当局がトゥオイとパートナー女性のトゥー(27)が運営する施設を抜き打ちで検査した。
その結果、感染が疑われる生きた豚45頭、精肉1050kg、内臓450kgなど、約3億1800万ドン(約176万6000円)相当となる合計約4.3トンを押収した。
また、ホイおよびチエムらが所有する市場キオスクでも、出所不明の豚肉977kg、約9790万ドン(約54万3600円)相当が押収された。
押収された肉および内臓の検査により、アフリカ豚熱(ASF)ウイルスの陽性反応が確認された。
ASFは家畜にとって致命的な感染症であり、感染豚由来の製品は法令に基づき全量廃棄が義務付けられている。
今回の摘発は違法な食肉流通の広がりと、それに伴う公衆衛生上の重大なリスクに対して警鐘を鳴らす結果となった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。