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ハノイメトロ、上期純利益が3倍に拡大

<写真:laodong.vn>
ハノイ市人民委員会傘下で都市鉄道の運営を担うハノイ・メトロ(Hanoi Metro)は、2025年上半期における純利益が前年同期比で約3倍にあたる約100億ドン(約5880万円)となり、2022年の通年純利益の4倍、2023年の水準にも迫る勢いを見せている。
同社の半期財務報告によれば、売上高は3932億ドン(約23億1300万円)超に達し、前年同期比で約1.5倍に拡大した。
売上の詳細は明らかにされていないが、主にカットリン〜ハドン線およびニョン〜ハノイ駅線の運行による収入が中心であるとみられる。
売上総利益は21億ドン(約1230万円)余りで、前年同期比では28%の減少となった。
一方で、財務活動による収益は前年同期の2.65倍となる236億ドン(約1億3880万円)を記録した。
これは、1兆2030億ドン(約707億円)以上を定期預金として運用し、銀行利息を得たことが主因である。
同社は引き続き無借金経営を維持しており、財務費用および販売費は発生していない。
支出項目としては、一般管理費が前年同期比約74%増の132億ドン(約7760万円)以上となっており、その半分以上を管理職の人件費が占めている。
2025年における同社の事業目標は、年間1930万人の輸送、売上高8784億ドン(約51億6700万円)、純利益207億ドン(約1億2180万円)の達成である。
上半期終了時点で売上は計画比45%、純利益は48%を達成しており、順調な進捗を見せている。
今後の経営方針としては、KPI(重要業績評価指標)の導入による全社的な管理体制の強化、乗客サービスの充実、さらには国からの補助金依存の低減を柱とした改善策を推進する方針である。
なお、ハノイ市は2030年までに総延長417kmに及ぶ10路線から成る都市鉄道網の整備を計画している。
しかし、現時点で運行しているのは2路線にとどまっている。
こうした中、ハノイ市当局は7月中旬、関係機関に対して2号線(ナムタンロン~チャンフンダオ間)の10月着工、5号線(バンカオ~ホアラック間)の12月着工を急ぐように指示を出している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。