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ホーチミンのグリーン転換政策、電動バイク需要が急増

<写真:znews.vn>
ホーチミン市で電動バイクの需要が急速に拡大しており、同市内の主要なバイク販売エリアでは、見学や試乗、価格交渉、予約購入を行う市民が連日訪れ、活況を呈している。
現地ディーラーの報告によれば、7月以降の来店者数は従来の約2倍に増加し、販売台数も大幅に伸びている。
主な購買層は学生の保護者、労働者、会社員などであり、運用コストの削減を視野に入れたバイク配達員からの関心も高まっているという。
販売店各社はVinFastやYADEAをはじめ、Dat Bike、Pega、Detechといった多様なブランドの新型車を取り扱っており、価格帯は1500万〜6000万ドン(約9万〜36万円)と幅広い。
とりわけリチウム電池を搭載したモデルが主流であり、1回の充電による航続距離は70〜80kmに達する。
加えて、スマートフォン用の充電ポートや専用アプリとの連携機能、CBSやABSを備えたディスクブレーキといった装備も高く評価されている。
一方で、人気モデルの品薄状態やアフターサービス体制の未整備が課題として浮上している。
消費者は、バッテリーの保証期間や交換費用といった詳細な情報を重視する傾向にある。
このような需要の高まりの背景には、ホーチミン市が推進するグリーン転換政策の存在がある。
ホーチミン市の研究機関は、2025年9月までにすべての配達業およびライドシェアドライバーの車両をガソリン車から電動バイクへと移行させる方針を提案している。
さらに、2030年までにバスの完全電動化を図るほか、コンダオやカンゾーにおける低排出区域の試験導入も計画されている。
ホーチミン市当局はあわせて、電源インフラの整備や充電・バッテリー交換ステーション、駐車場、消防安全体制の構築を急ぐとともに、低利融資、初期費用の軽減、電力料金の時間帯別設定といった支援策の導入を検討している。
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