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ベトナム航空市場で競争が激化、新規参入と既存勢力の再起

2025年08月18日(昨日)07時00分 公開
ベトナム航空市場で競争が激化、新規参入と既存勢力の再起

<写真:znews.vn>

 

ベトナムの航空市場において、新規航空会社サン・フーコック航空(SPA)の登場と、再建を果たしたベトラベル航空の事業拡大が進行しており、市場全体における競争が再び激化している。

 

サングループ傘下のSPAは、2025年6月に航空輸送業の営業許可を取得し、8月10日には初のエアバスA321型機を受領した。チケット販売は10月、商業運航の開始は12月を予定している。

 

年末までにA321型機をさらに7機導入する計画であり、ベトコムバンクとの提携により、A320/A321型機計10機の購入資金も確保済みである。

 

SPAはフーコックを拠点とし、リゾート航空モデルを掲げて、ハノイ市やホーチミン市などの国内主要都市に加え、中国、日本、韓国などの国際都市への直行便を展開する方針を示している。

 

一方、T&Tグループの支援を受けたベトラベル航空も、機材構成の強化を積極的に進めている。年内に保有機数を10機へ増加させる計画であり、今後は貨物輸送事業への参入も視野に入れている。

 

航空市場および観光産業は、コロナ禍からの回復を遂げ、顕著な成長を見せている。2025年上半期における国内航空旅客数は前年同期比で増加し、訪越外国人は7カ月間で1220万人に達した。

 

これは前年同期比で23%増加し、2019年比でも25%上回っている。また、8月15日からは欧州12カ国への査証免除措置が開始されており、さらなる観光需要の拡大が期待されている。

 

インフラ面では、ロンタイン国際空港やフーコック空港の拡張計画が進められており、新規航空会社にとっても運航枠や駐機スペースの確保が容易になりつつある。

 

市場の成長に伴い、既存大手も好調な業績を維持している。ベトナム航空は2025年上半期に6兆6800億ドン(約374億4000万円)の純利益を計上し、ベトジェットも1兆6000億ドン(約89億7000万円)の税引前利益を記録した。

 

一方、再編中のバンブー航空は保有機材を30機から7機に縮小し、運航路線も大幅に削減したことで、市場シェアはかつての18%から大きく低下している。

 

SPAおよびベトラベル航空の成長が今後も継続すれば、バンブー航空の保有機数を上回る可能性が高く、同社幹部も「強いプレッシャーを感じている」と述べている。

 

ベトナム航空のダン・ゴック・ホア会長は「競争は健全な市場における必然であり、イノベーションやサービス向上の契機となる」と述べ、国内外ネットワークの拡充や提携強化を通じて競争力の維持を図る姿勢を明らかにした。

 

新規参入企業と既存勢力の再起により、利用者にとっては選択肢が広がる一方で、航空業界全体における価格競争の激化は、各社の収益性維持における大きな課題として残っている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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