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ビンファスト、上半期売上13億ドル超も赤字拡大

<写真:thoibaotaichinhvietnam.vn>
ベトナムの電気自動車(EV)メーカーであるVinFast(ビンファスト)は、2025年上半期に約32兆9150億ドン(約1843億2400万円)の売上高を記録し、前年同期比で2倍以上の成長を達成した。
一方で、同期間の最終損失は約38兆ドン(約2128億円)にのぼり、依然として赤字基調が続いている。
第2四半期単体の売上高は16兆6090億ドン(約930億104万円)で、前年同期比92%の増加となった。
これは、EVの納車台数が前年の172%増となる3万5837台に達したことが主な要因である。
加えて、バイクや電動自転車の販売も前年の5倍に拡大し、納品済み製品が売上全体の約7割を占めた。
しかしながら、売上総利益は引き続き赤字であり、第2四半期における売上原価が売上高を上回ったため、6兆8250億ドン(約382億2000万円)の粗損失を計上した。
営業費用などを差し引いた結果、純損失は20兆3410億ドン(約1139億960万円)に達している。
2025年上半期累計では、全世界で7万2167台のEVを販売し、これは前年の3倍以上に相当する。
一方で、累計損失は305兆7800億ドン(約1兆7124億円)に達し、株主資本はマイナス100兆2320億ドン(約5612億9920万円)まで悪化している。
ビンファストは、2025年6月にハティン省で年産20万台規模の新工場を稼働させたほか、インド・タミル・ナードゥ州トゥットゥクディにおいても、年産5万台規模の工場を建設中である。
さらに、地元サプライヤーを集約する複合施設の整備も進行している。
同社の会長であり、親会社ビングループの創業者でもあるファム・ニャット・ブオン氏は、2023年以降、ビンファストに対して総額50兆ドン(約2800億円)の資金援助を実施しており、「資金が尽きるまで投資を続ける」との方針を明言している。
ビンファストは、2025年中にEVを20万台販売するという目標を掲げており、これを達成すれば、初めて損益分岐点に到達する可能性があると見られている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。