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ベトナムの国内自動車市場、ビンファストがトヨタに迫る

<写真:kienthuc.net.vn>
2025年1月から4月にかけてのベトナム自動車市場において、地場メーカーのビンファスト(VinFast)は4万4691台を販売し、トヨタ、ヒュンダイ、フォードの合計販売台数に迫る勢いを見せた。
4月単月の販売台数でもビンファストは約9600台を記録し、業界全体の需要が前月比33%減少する中、同社の減少幅は21%にとどまり、市場の中で依然として主導的な立場を維持している。
特に小型EVのVF 3、VF 5、VF 6が好調であり、これら3車種が全体販売の82%を占めた。
ビンファストは国内最大規模のEV充電インフラを整備するとともに、コンパクトカーからSUVまでの幅広い車種展開を通じて多様な消費者ニーズに応えている。
また、試乗イベントや展示会の積極的な開催により、ブランド認知度の向上にも注力している。
続くトヨタは4月に5566台を販売し、前月比で4%の増加を記録した。中でもCUVのヤリスクロスがViosを上回る販売台数を記録し、注目を集めている。
一方、ヒュンダイは4276台で前月比17%減となった。主力車種であるAccentやSanta Feの販売が落ち込む一方、Cretaは割引施策により健闘した。
フォードはSUVのEverestが堅調に推移し、1月から4月までの累計販売台数でヒュンダイを上回った。加えて、ピックアップトラックのRangerやCUVのTerritoryも同社の販売を支えている。
マツダはCX-5への大幅な割引施策が功を奏し、4月の販売台数は2736台で前月比17%増となった。
キアやホンダも安定した販売を維持したが、著しい成長は見られなかった。一方、スズキ、プジョー、いすゞの3ブランドは月間販売台数が3000台未満にとどまり、依然として市場の下位に位置している。
国内市場においてはEVとCUVへの需要が引き続き高く、ビンファストのように戦略的な商品展開を行う企業が競争優位を確保する鍵を握っている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。