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リチウム搭載モバイルバッテリー、ベトナム航空が機内使用を全面禁止

<写真:cafef.vn>
ベトナム航空とパシフィック航空、Vascoのベトナム航空グループは9月9日、リチウム電池を内蔵したモバイルバッテリーの機内使用を全面的に禁止すると発表した。
本措置は航空機の安全確保を最優先とする方針に基づくものであり、ベトナム航空グループは今後もリチウム電池に関する取り扱いについて厳格な管理体制を維持するとしている。
新たな規定においては、該当するモバイルバッテリーの機内使用が一切禁止されるほか、手荷物として持ち込む場合には搭乗手続き時に申告が求められ、機内では常に目に見える位置に保管することが義務付けられる。
ベトナム航空グループは、火災や発煙などの突発的な事態に備え、機内に耐熱手袋や耐火・防煙用の専用バッグを配備している。
これらの装備は、ベトナム民間航空局の承認を受けた信頼性の高い国際的メーカーから供給されたものである。
また、全乗務員はこの種の緊急事態に迅速かつ的確に対応可能なように、定期的な訓練を受けている。
リチウム電池はスマートフォンやノートパソコンなど多くの電子機器に使用されているが、過熱や物理的損傷によって発火するリスクがあるため、国際的な航空安全基準では受託手荷物としての持ち込みが禁止されている。
近年では、リチウム電池の発火が原因で航空機が緊急着陸を強いられる事例も世界各地で報告されており、その危険性が改めて注目されている。
今回の措置は国際的な動向とも一致しており、チャイナエアライン、大韓航空、香港航空、シンガポール航空、キャセイパシフィック、エミレーツ航空など、多くの主要航空会社が同様の規制を導入している。
ベトナム航空グループは今後も、国際民間航空機関(ICAO)および国際航空運送協会(IATA)のガイドラインを踏まえ、リチウム電池に関するリスク評価と管理策を継続的に見直し、安全な航空運航の維持に万全を期す方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。