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ハノイで家賃高騰、新入生の住居費が家計を直撃

2025年09月12日(本日)07時00分 公開
ハノイで家賃高騰、新入生の住居費が家計を直撃

<写真:laodong.vn>

 

ベトナム・ハノイ市において、新学期を迎える大学新入生の住居費が家計に大きな負担を与えている。特に首都圏の大学周辺では家賃の急騰が顕著であり、中低所得層の家庭に深刻な影響を及ぼしている状況である。

 

ハイフォン市在住の男性(45)は、経済大学に進学する息子のために、ハノイ市バクマイ地区で月額700万ドン(約3万9020円)の部屋を借りた。

 

生活費も含めると月額支出は1000万ドン(約5万5850円)に達し、家計の約3分の2を占めることとなった。

 

物件探しの際には、築年数の古い15㎡程度の部屋でも月額600万ドン(約3万3510円)を下回ることはなく、安価な部屋は大学から遠く離れていたという。

 

同様の状況は他の家庭にも広がっている。ゲアン省在住のある保護者は、娘とその友人2人のために、ハノイ市チエウクック地区で月額700万ドン(約3万9020円)の部屋を契約した。

 

空調、洗濯機、冷蔵庫などの設備を備えた部屋でも、月額500万ドン(約2万7925円)以下の物件は極めて少ないという。

 

不動産ポータルサイト「Batdongsan」によると、2025年8月のハノイ市における賃貸需要は前年同月比で約11%増加しており、15〜20㎡の部屋では家賃が月額400万〜600万ドン(約2万2340〜3万3510円)に達し、前年比で25%の上昇を記録した。

 

また、25〜30㎡の新築物件では、月額700万〜800万ドン(約3万9020〜4万4680円)に達するケースも見られる。

 

不動産仲介業者によれば、家賃高騰の背景には修繕費・資材費・電気料金の上昇に加え、学生数の急増による需給バランスの崩壊や、一部オーナーによる便乗値上げがあるとされる。

 

国家統計局のデータによると、2025年8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.24%上昇し、住宅賃料は約7%、建築資材および修繕費は約9%上昇した。

 

一方、都市部住民の平均月収は約990万ドン(約5万5290円)にとどまり、家賃が収入の大部分を占めるという実態が明らかとなっている。

 

このような状況を受け、進学先の変更や学生寮への入居を検討する家庭も増加している。

 

ある男性は息子を月額75万ドン(約4190円)の学生寮へ入居させたが、8人部屋で共同トイレ、調理不可といった厳しい環境には不安が残るという。

 

専門家は大学進学に伴う生活費を「教育への投資」と捉えるべきであると指摘している。同時に、学生自身が自立した金銭感覚を養うことの重要性も強調されている。

 

また、進学後の最初の数カ月は支出が膨らむ傾向にあるため、家族全体で事前に予算を立て、計画的に対応することが推奨されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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