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偽造紙おむつ・生理用品、大量摘発で健康リスクへの懸念

<写真:hoahoctro.tienphong.vn>
ベトナム北部タイグエン省において、偽造の紙おむつや生理用品を製造・販売していた大規模な拠点が摘発された。
現場からは数十万点に及ぶ完成品と、10トン以上の原材料が押収されており、これら偽物が広く市場に出回っていた可能性がある。
今回の摘発を受け、女性と子どもの健康に対する深刻な影響が懸念されている。
摘発対象となった施設では、正規の製造許可を持たない紙や綿、接着剤、さらには有名ブランドのロゴが印刷されたフィルムなどを用い、大手メーカーの製品を模倣した偽物を製造していた。
これらは本物と偽って市場に流通しており、消費者が粗悪品と気づかずに使用していた可能性が高い。
ホーチミン市医科大学付属病院の婦人科医グエン・フォイ・ヒエン氏は、生理用品や紙おむつは女性や子どもにとって日常生活に欠かせないものであり、その品質が健康に直結すると指摘する。
偽造品の使用は皮膚への刺激や炎症を引き起こすだけではなく、長期的には重篤な疾患につながる危険性もあると警鐘を鳴らす。
粗悪な生理用品には、再生素材や有害な漂白剤、人工香料などが含まれている場合が多く、皮膚のかゆみや発疹だけではなく、細菌や真菌による膣炎、子宮頸部炎、さらには骨盤内感染症を引き起こす恐れがある。
加えて、一部の製品からは発がん性が懸念されるダイオキシンが検出される可能性も指摘されている。
同様に、品質の低い紙おむつは吸収力が不十分であるため、湿った状態が長時間続きやすく、おむつかぶれや皮膚炎、さらには泌尿器感染症の原因となる。
とりわけ乳幼児の皮膚は化学物質を吸収しやすく、長期的な使用により慢性アレルギーや免疫異常といった健康被害に発展する可能性もある。
医師らは、こうした偽造品による健康リスクとして、短期的な皮膚疾患や感染症に加え、長期的には内分泌異常、不妊症、さらにはがんの発症リスクが高まると警告している。
その上で、消費者には必ず正規ルートから製品を購入するように呼びかけ、外見や価格だけで判断しない慎重な対応を求めている。
当局は今後、市場監視体制を一層強化するとともに、違法製造および販売を行う業者に対しては厳正な法的措置を講じていく方針である。
今回の摘発は、消費者の安全と健康を守るための取り組みの一環であり、今後も継続的な監視と啓発が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。