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ハイフォンの高級マンション需要、外資の牽引で今後も拡大傾向
<写真:tienphong.vn>
ベトナム北部の港湾都市ハイフォンでは、外国直接投資(FDI)の増加、税収の拡大、物流インフラの整備などを背景に、高級マンションの需要が急速に高まっている。
とりわけ工業団地周辺や都市軸沿いにおいて、外国人専門職層を中心とする住宅ニーズが顕在化している。
ハイフォン市統計局の発表によれば、2025年1月から8月にかけての地方歳入は約131兆2520億ドン(約7342億5200万円)に達し、前年同期比で28%以上の増加となった。
中でも国内歳入は約75兆ドン(約4196億2000万円)に上り、約40%という顕著な伸びを示している。
FDIは同市の経済成長を支える主要因の1つであり、今年の累計誘致額は19億2000万ドル(約2836億6080万円)を超えた。
投資は主に工業団地や経済区に集中しており、2025年8月20日時点で有効なプロジェクトは1724件、総投資額は500億ドル(約7兆3895億円)以上に達している。
投資元は韓国、日本、中国、欧州を含む42の国・地域に広がっている。
ハイフォン市は、2030年までの都市開発計画および2050年を見据えた長期ビジョンにおいて、港湾・物流、現代産業、マリンツーリズムの3分野を重点戦略とし、地域および国際的な港湾都市としての地位確立を目指している。
こうした政策環境の下、長期滞在型の外国人専門職層が増加し、国際基準の住環境に対する需要も高まっている。
現在、韓国、日本、中国、欧州からの労働者は1万1000人を超えており、特にVSIP、Deep C、チャンズエといった主要工業団地に勤務する専門家や管理職の月収は2500〜5000ドル(約36万9475〜73万8950円)に及ぶ。
彼らは勤務地から10〜20分圏内の立地に加え、ジムやプール、共用スペース、英・韓・日の多言語対応サービスなどを重視する傾向が強い。
不動産ポータルサイトのデータによると、サービスアパートやスタジオタイプの月額賃料は1500万〜1600万ドン(約8万3920〜8万9520円)、中心部に位置する2LDKタイプでは1700万〜2500万ドン(約9万5110〜13万9870円)、高級物件では2900万〜3000万ドン(約16万2250〜約16万7850円)に達している。
ハイフォン不動産協会(HPREA)によれば、2025年上半期の新規供給は前年同期比で12%増加し、中・高級物件が中心を占めた。
一部のプロジェクトでは取引数の回復傾向も見られている。
外資系企業の進出が続く中、ハイフォンにおける高級マンション市場は今後も拡大が見込まれ、その動向が地域経済の発展と住宅市場の高度化に大きく寄与すると考えられる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。