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中部・北部を襲った暴風雨、深刻な被害状況・19人が死亡

<写真:baoquangninh.vn>
ベトナム農業農村開発省防災局が29日19時時点で発表した情報によれば、台風ブアローイの影響により発生した暴風雨、洪水、土砂崩れによって、全国で19人が死亡、13人が行方不明となり、82人が負傷した。
さらに、通信が途絶えている8人については依然として連絡が取れていない状況である。
住宅被害は広範囲に及び、特にハティン省では約7万9000棟、ゲアン省で約2万棟、タインホア省で3400棟が損壊した。
これにより、全国でおよそ10万5000棟の住宅が屋根を失うなどの深刻な被害を受けた。
ハティン省においては、2742世帯が孤立状態に置かれている。工業施設も甚大な被害を受け、ブンアイン経済区では6万5000㎡の屋根が暴風で吹き飛ばされた。
農業部門への被害も深刻であり、9400haに及ぶ稲作・農作物地と1800haの養殖場が浸水もしくは損壊した。
交通インフラも広範囲にわたって影響を受け、国道や地方道の合流地点163カ所が冠水または通行不能となっている。
さらに、6400mを超える堤防や河岸、海岸が崩落し、治水機能の低下が懸念されている。
電力インフラの被害も大きく、ニンビン省、ゲアン省、ハティン省では合計3400本以上の電柱が倒壊し、各地で広範囲にわたる停電が発生した。
加えて、倒木の被害も相次いでおり、特にゲアン省では1万3000本を超える樹木が倒れた。
一方、北部から中部にかけては依然として豪雨が続き、ラオカイ省、ソンラ省、フート省などでは1日で250mmを超える降雨が観測された。
この影響で、紅河(ソンホン)、マー川、カー川、ラー川などの主要河川で急激な水位上昇が進行し、氾濫の警戒水位を超える恐れがある。
ベトナム政府は現在も引き続き被害状況の把握と救援活動を進めており、今後も豪雨による洪水や地滑りの危険性が高まっている。
被災地では一層の警戒と迅速な対応が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。