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台風ウィパー北部に上陸、ハノイで暴風雨のおそれ

<写真:laodong.vn>
7月22日、台風ウィパー(Wipha)がベトナム北部を直撃しており、ハノイ市では22日午後から夜にかけて暴風雨となる可能性がある。
特にハノイ市南部および中心部では、最大で風速8級の突風が予想されており、住民に対して厳重な警戒が呼びかけられている。
北部気象水文台によれば、22日午後以降、ハノイ市北部および西部では風速4〜5級、瞬間的には6級の風が吹き、南部および中心部では5〜6級、突風では7〜8級に達する見込みである。
この強風は街路樹の倒壊や建物・インフラの破損を引き起こすおそれがあるため、災害リスクレベルは「3」に設定されている。
また、同台の副所長グエン・ヴァン・ヒエップ氏は、特に高層ビルが密集するハノイ市中心部においては、「ビル風」により局地的な風速が増幅される可能性があると警鐘を鳴らした。
22日から23日にかけて、ハノイ市全域で雷を伴う中〜大雨が予測されており、局地的には非常に激しい雨となる可能性がある。
特に西部、南部、中心部では60〜120mm、局所的には180mmを超える降水量が見込まれている。
これにより都市排水機能を超過する雨量が懸念されており、一部地域では冠水や交通障害の発生が予想される。
さらに視界不良や路面の滑りやすさによって交通事故のリスクも高まり、大雨による災害リスクレベルは「1」とされている。
台風の中心は22日7時時点で北緯20.2度・東経106.7度付近、ハイフォン〜ニンビン沿岸部の海域に位置していた。
中心付近では最大風速9級(時速75〜88km)、突風では12級に達した。台風は西南西へ毎時15kmの速度で進行しており、19時までに熱帯低気圧へと弱まる見通しである。
22日19時には、低気圧の中心がハイフォン〜タインホア付近の内陸部(北緯19.9度・東経105.5度)に達し、最大風速は6級、突風で8級となると見込まれている。
その後24時間以内にはラオス北部へと進み、熱帯低気圧からさらに弱まり、熱帯擾乱へと変化する見通しである。
北部湾では風速6〜7級、台風中心付近では8〜9級、突風では12級の強風が観測されており、波の高さは3〜5mに達している。
南部湾(ホンゴ島など)でも同様の強風・高波が続いており、沿岸部では高潮による水位上昇が予測されている。
特にフンイエン〜クアンニンでは0.5〜1m、バラットで最大2.6m、ハイフォン・ホンダオで4.1m、クアンニン・クアオンでは最大5mの水位上昇が見込まれており、沿岸部や河口周辺では22日午後の冠水リスクが非常に高まっている。
陸上においても、クアンニン〜ゲアンの沿岸部では風速6〜7級、台風中心付近では8〜9級、突風では12級に達する。
さらにハイフォン、フンイエン、バクニン、ハノイ、ニンビン、タインホアといった内陸部でも風速6級、突風で8級の強風が吹く可能性があり、枝の折損や屋根の損壊などの被害が懸念されている。
22日から23日にかけて、北部デルタ地帯、タインホア、ゲアンでは100〜200mm、局地的には300mmを超える大雨が予測されている。
そのほか、北部地方およびハティンにおいても50〜100mm、局所的には150mm超の降雨が見込まれており、3時間で150mmを超えるような短時間強雨の可能性もある。
山間部では土砂災害、都市部や低地では浸水被害への警戒が必要である。
<注意喚起>
* 不要不急の外出は控えること
* 高層ビル周辺では突風に注意
* 冠水リスクの高い地域では事前の避難対策を検討
* 地下鉄・地下道の浸水リスクにも要注意
今後も気象当局の最新情報に引き続き注意を払う必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。