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ベトナムで電動バイク市場が急成長、ガソリン車を上回る販売増加

<写真:cafef.vn>
2025年1月から8月にかけて、ベトナム国内における電動バイクの販売台数が前年同期比で大幅に増加し、二輪車市場全体の中で最も高い成長率を記録した。
調査会社Motorcycles Dataによれば、同期間におけるベトナムの二輪車総販売台数は約208万台であり、前年同期比15.2%の増加となった。
その中でも電動バイクの伸びは著しく、特に免許不要の小型電動バイク(出力4kW以下)は89%増加、免許が必要な中型以上のモデルは197%増加と、いずれも大幅な成長を遂げた。
これに対し、従来型のガソリンスクーターの販売増加率は14.8%にとどまっている。
メーカー別では、ホンダが6.3%増、ビンファストは447%増と好調である一方、ヤマハは8.6%減少した。
市場全体ではホンダとヤマハが依然として上位を維持しているが、急成長を遂げるビンファストがこの2社に迫りつつある。
電動バイクの需要拡大の背景には、電力を用いた走行が燃料費よりも安価である点、自宅や集合住宅における充電の利便性などが挙げられる。
また、ハノイ市が2026年7月から内燃機関を搭載するバイクの使用を禁止する方針を示しており、ホーチミン市も同様の制限を検討しているため、利用者の間で電動バイクへの切り替えが加速している。
こうした市場環境の変化に対応するため、各メーカーは現金値引き、アクセサリーの無償提供、ガソリン車からの乗り換え支援など、さまざまな販売促進策を強化している。
特に8月の新学期シーズンには、通学用として免許不要の電動バイクを購入する保護者が増加し、販売を後押しした。
現在、電動バイク分野においてビンファストは最大の市場シェアを有しており、2026年までに全国600店舗を通じて年間150万台の販売を目指している。
これは2024年におけるホンダの販売台数(約214万台)の約7割に相当し、ヤマハの規模を上回る見通しである。
ベトナムの電動バイク市場は販売台数ベースで世界第3位、東南アジアでは最大規模に達しており、ビンファストのほか、Yadea、Dat Bike、Selex Motors、HK Bikeなど多数のメーカーが激しい競争を繰り広げている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。