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HCMCの公共自転車利用者、大幅に減少で電動化を計画

<写真:danviet.vn>
ホーチミン市で導入されている公共自転車サービスの利用者数が、開始から約4年で大幅に減少している。
これを受け、運営企業であるチーナムグループは、利便性の向上を目的として電動自転車500台の導入を計画している。
同サービスは2021年末に開始され、市中心部を中心に設置された52か所の貸出ステーションに約500台の自転車が配備されている。
各自転車にはスマートロックやGPSが搭載されており、スマートフォンのアプリを通じて簡単にレンタルが可能である。
利用料金は30分あたり5000ドン(約30円)からとなっている。
しかし、利用件数は初年度の約32万件から2024年には約8万件と、4分の1以下にまで減少した。
2025年上半期においても約3万7000件にとどまっている。
利用者数減少の要因としては、貸出・返却ステーションの設置場所が偏在しており、目的地までの徒歩移動が必要な場合が多いこと、さらには高温多湿な気候や自転車専用レーンの不足による安全面への懸念が挙げられる。
一方で、短距離移動やバス、都市鉄道との接続手段としての利用には一定の支持があり、特に若年層や観光客による週末の利用は堅調に推移している。
運営側は、現在の利用者層が「日常的な移動手段として公共自転車を活用する実需層」へと移行していると分析しており、今後は電動自転車の導入により移動距離の拡大と利便性の向上を図る方針である。
ホーチミン市当局も自転車利用の促進を目指し、トゥードゥック市のマイチートー大通りにおいて全長約6kmの自転車専用レーンを新設する予定である。
これはベンタイン〜スイティエン間で開業予定の都市鉄道(メトロ)1号線と公共交通機関との連携強化を図る取り組みの一環である。
交通分野の専門家は公共自転車を都市の持続可能な交通手段として定着させるためには、自転車専用レーンの整備や貸出ステーションの拡充などを含む、包括的な都市設計が不可欠であると指摘している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。