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ロンタイン空港には最新保安検査を導入、靴を脱がずに通過可能へ

<写真:dantri.com.vn>
ベトナムで建設中のロンタイン国際空港において、乗客が靴やノートパソコンを取り外すことなく保安検査を通過可能な最新鋭の検査装置が導入される。
これはベトナム空港会社(ACV)環境技術部門の副部長であるファム・クアン・ヒエウ氏が、8日に開催されたフォーラムにおいて明らかにしたものである。
ロンタイン国際空港では、靴や電子機器内部の詳細までも識別可能な高解像度の次世代X線スキャナーを導入予定であり、従来必要であったノートパソコンや液体物の取り出し、靴の脱着といった手間が不要となる。
これにより、乗客の利便性が向上するとともに、保安検査場における混雑の緩和も期待されている。
現時点においては、ベトナム国内の多くの空港で旧式のスキャナーが使用されており、小型の非金属物体を検出する能力が低いため、靴の脱着や個別検査が避けられない状況にある。
米国では既に同様の規制が撤廃されており、今回の取り組みはそうした国際的な流れに沿ったものであるといえる。
ロンタイン国際空港は、カーボンニュートラル(Net Zero)の実現を目指した「スマート空港」として設計されており、顔認証技術や電子身分証(VNeID)を活用した「ペーパーレス空港」化も進められている。
搭乗手続き、保安検査、搭乗ゲートの通過に至るまで、一連のプロセスがデジタル化される予定である。
空港の総敷地面積は5000haに及び、総投資額は約336兆6300億ドン(約2兆870億円)に達する。
第1期においては年間2500万人の旅客および120万トンの貨物処理能力を備える計画であり、最終的には年間1億人の旅客と500万トンの貨物を取り扱うことを想定している。
ロンタイン国際空港は、東南アジア地域における航空ハブとしての地位確立を目指しており、シンガポールのチャンギ空港やタイのスワンナプーム空港との競争を見据えた空港運営が求められる。
初の試験運用は2025年12月19日に予定されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。