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ベトナムのガソリンバイク市場、電動バイクへの移行で頭打ちに

2025年10月15日(本日)07時00分 公開
ベトナムのガソリンバイク市場、電動バイクへの移行で頭打ちに

<写真:thanhnien.vn>

 

2025年1月から9月にかけて、ベトナムにおけるガソリンバイク市場は停滞傾向が続いている。ホンダ、ヤマハ、スズキ、SYM、ピアジオの5社による販売台数は約190万台で、前年同期比ではわずか0.69%の増加にとどまった。特に第3四半期の販売台数は62万1732台となり、前年同期比で約10%の減少を記録した。

 

これら5社はベトナム二輪車製造業者協会(VAMM)に加盟しており、主にガソリンバイクを展開している。電動モデルについては、ホンダが2025年に「ICON e:」、ヤマハが2022年に「Neo's」を市場投入しているが、いずれも販売台数は限定的であり、他3社は電動バイク市場に参入していない。

 

市場全体では、2024年に前年比5%以上の成長を見せていたが、2025年は政府によるガソリンバイク規制方針が消費者心理に影響を与えたと見られている。特に、2025年7月に発表されたハノイ市の「2026年7月からのガソリンバイク禁止方針」が需要の減速を招いた要因とされる。

 

一方で、電動バイク市場は急速な拡大を見せている。VinFastは2025年前半に11万4484台を販売し、前年通年の販売台数である7万台を大きく上回った。さらに、他ブランドの参入やモデル数の増加も、市場の活況を裏付けている。

 

販売現場では、価格が2000万ドン(約11万2200円)以下で運転免許を必要としない電動モデルを中心に、学生を持つ家庭を中心にガソリン車からの乗り換えが進んでいるとの報告がある。統計サイト「Motorcycles Data」によれば、出力4kW以下の免許不要電動バイクは前年比89%増、免許が必要な高出力モデルは197%増と大きな伸びを示している。

 

これに対し、従来のスクーター型ガソリンバイクの伸び率は14.8%にとどまり、電動モデルとの格差が広がっている。メーカー別の動向では、ホンダが前年比6.3%増を記録した一方で、VinFastは同447%という驚異的な伸びを見せた。これに対し、ヤマハは8.6%の減少となった。

 

ホンダは依然として市場シェアにおいて首位を維持しているが、2025年9月単月の販売台数は16万3783台で前年同月比11.4%の減少を記録した。2025年度の累計でも、前年比0.2%の減少となった。

 

なお、VAMMに未加盟のVinFast、YADEA、Kymco、BMW Motorrad、Triumph、Kawasakiなどの販売台数は公式には発表されておらず、実際の市場規模は190万台を上回っていると推定される。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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