おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ベトナムは日照国なのに何故、深刻化するビタミンD不足

2025年10月28日(本日)07時00分 公開
ベトナムは日照国なのに何故、深刻化するビタミンD不足

<写真:baomoi.com>

 

ホーチミン市の民間医療機関であるホアン・ミー・サイゴン病院は、25日に年次科学会議を開催した。

 

「現代医療における包括的アプローチと新技術の活用」をテーマに、各分野の専門家による発表が行われ、その中でベトナム国内におけるビタミンD不足の深刻さが改めて浮き彫りとなった。

 

栄養科のチャン・ティ・ミン・ハン科長は、ビタミンDが骨の健康維持や免疫機能の強化にとどまらず、糖尿病や感染症、がんなどの慢性疾患の予防にも重要な役割を果たすことを強調した。

 

しかし、熱帯気候に属し日照量が豊富なはずのベトナムにおいて、国民の約50%がビタミンD不足に陥っているという。

 

特に、女性、高齢者、屋内での労働を中心とする人々、そして子どもにおいて、その傾向が顕著である。

 

ビタミンDは食事からの摂取が困難であり、主に紫外線B波(UVB)を含む日光を皮膚に浴びることで体内で合成される。

 

ところが、日焼け止めの常用、強い日差しを避ける生活習慣、都市化による屋内生活の増加などが影響し、日光曝露が不十分な状態が続いている。

 

チャン科長によれば、午前10時から午後3時までの間に1日5〜10分程度日光を適切に浴びることで、体内で必要な量のビタミンDを合成することが可能である。

 

ただし、高齢者や乳幼児、持病のある人々など、日光曝露が難しいケースでは、医師の指導の下でサプリメントによる補給が推奨される。

 

なお、ビタミンDは脂溶性で体内に蓄積されやすいため、過剰摂取には注意が必要である。

 

今回の会議には、チョー・ライ病院やホーチミン市医科大学病院の専門家も参加し、循環器、消化器、整形外科、内視鏡医療など多岐にわたる31の研究成果が発表された。

 

また、ホアン・ミー・サイゴン病院は2025年に向けて、国際基準を満たす治療能力の強化を図るとともに、診断支援ソフトウェアの導入によるデジタル医療の推進を進めている。

 

導入されるソフトウェアは、臨床現場における医師の意思決定を支援する「スマートアシスタント」としての役割を担い、迅速かつ正確な診断を後押しすることが期待されている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板